福井県里山里海湖研究所

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里山里海湖研究所の所員が、日々体験したこと、感じたことを綴っていくブログです。
  • 里研近くの水田(若狭町田名)でハクチョウをみることができると教えてもらい、早速、見に行ってきました。
    実際に行ってみると、50羽ほどのコハクチョウをみることができました。思っていたよりも多くのコハクチョウがいて驚きました。
    車通りの少ない静かな場所なので、ゆっくりと観察することができます。また、車で通ったのですが、逃げることなく、道路を横断したり、水田の中のエサを探したりしていました。窓を開けると鳴き声や羽ばたく音も聞くことができました。
                 


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  •  12月から自然観察棟では薪ストーブが稼働しております。
     冷え込みが厳しいこの頃、ご来館いただいた方にも「暖かい」と何度かご感想をいただき好評です。こちらのストーブでは、里山の保全で行う間伐や雑木の伐採で出た木や枝などの廃材を暖を取るための薪として活用しています。
     そして薪を燃やして排出される二酸化炭素ですが、これは朽ちた植物が自然の中で分解される時に発生する二酸化炭素量とほぼ同じです。それゆえ薪の燃焼による二酸化炭素が里山の草木の光合成に使われるとすると、それにより樹木が成長し、それを再び薪として利用するという循環が生まれるので、結果的に二酸化炭素の排出量が少なくなっています。加えてこの薪ストーブは灯油等を使用しないため、限りある資源の節約にもつながるということもあり、自然観察棟では毎年薪ストーブを利用しております。
     また、今年から白樺の樹皮を着火剤として利用しています。白樺の樹皮は油分を多く含んでおり、天然の着火剤として昔から使われていて、キャンプサイトや漫画などでも紹介されています。

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     さらに、薪ストーブの火がゆらゆらと燃える様子は、そのゆらぐ動きによりリラックス効果があると言われています。熱により体が温まるのはもちろんですが、このゆらぎによるリラックス効果で心も温まるのは、薪ストーブならではのものではないでしょうか。
     里山里海湖研究所のYoutubeサイトにて、実際に薪ストーブが稼働している動画が公開されていますので、是非こちらでご覧ください。
     
     そしてこの季節は、マガモをはじめ、三方五湖に渡ってきたたくさんの野鳥をご覧頂けます。オジロワシももう五湖周辺にやって来ているそうなので、運が良ければ見られるかもしれません。風情ある冬景色もおすすめです。
     自然観察棟にて薪ストーブや野鳥、外の景色を眺めることで、日々の疲れを少しでも癒していただけると嬉しいです。

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  • 12月21日(水)に宮本研究員が毎月実施している三方五湖の水質調査に同伴しました。毎月欠かさず、水温や塩分、水中の酸素濃度等を久々子湖・水月湖・菅湖・三方湖で測定します。冬の調査は、湖上ということもあり寒さが極まっております。三方五湖は日本海とつながっているという特徴があり、水は塩分を含む汽水であるほか、日本海の海面上昇や温暖化といった気候変動に影響を受けると思われます。宮本研究員は、そういった近年の海面上昇や温暖化に加えて、自然に任せたものではないコンクリート護岸などの歴史的な人為改変が、水環境と湖底に住む生き物に与えた影響を統計的に評価しようとしています。歴史的な人間活動を調査し、データベース化することで、次世代の研究にも活かせる過去・現在・未来をつなげるような長期的な目線での研究です。
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    (水質調査)
     
    調査時に興味深い話をいくつか聞けましたので、紹介します。
    1つ目は浦見川についてです。
    水月湖と久々子湖をつなげる水路があります。それは、約350年前に作られた人工的な水路(浦見川)です。現代のような綺麗に整備された人工的な水路ではなく、今にも崩れてきそうな迫力のある岩肌の間を通る川のようでした。この水路が海とつながっている久々子湖と水月湖をつなぎ、水月湖を汽水にさせたのです。実際に通った感想ですが、迫力もあり、歴史を感じられて非常に良い経験でした。
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    (浦見川)
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    (浦見川岩肌)
    2つ目は、汽水湖の特徴と年縞についてです。
    水月湖等の深い湖に関して、水温に注視していると、ある深さで急激に変わっていました。また、塩分に関しても急激に変わることが分かりました。徐々に変わるのではなく、層のように分かれるのだと知りました。それは、高比重な塩水層の上に低比重な淡水層が乗った二層構造が壊されにくい閉鎖的な汽水域の特徴だそうです。
    三方五湖は汽水という特徴があるため、琵琶湖(淡水)のように水温による全層循環(深いところより水面付近の水が冷えることで冷たい水が下に沈み酸素が供給される現象)が起きるということはあまり考えられません。水の温度差で生じる比重差よりも塩分の違いで生じる比重差のほうが大きいためだそうです。したがって上下の層が混ざることがないため、下層部分は十分に酸素が供給されず、酸素を必要とする生き物がすめなくなります。こうして下層が荒らされず、きれいに黄砂や花粉などが堆積していったものが年縞と呼ばれるものです。1つ目の話にもあったように汽水になったのは最近なのではないかと思い、長い間汽水だったのか聞いたところ、平安~江戸時代までは淡水湖だったそうです。では、なぜそれなのに7万年分も年縞が連続しているのでしょうか。それは地形等の様々な条件が重なって奇跡的に積もったものであり、非常に深い世界でありました。年縞博物館の案内を受けて、改めて考えてみたいものです。
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    (水質調査)
  •  
     今年も12月3日から、三方湖の伝統漁法たたき網漁が始まりました。
    ご存じの方もおられると思いますが、たたき網漁は、江戸時代から続く400年以上の歴史がある漁法で、水温が下がり動きの鈍くなったコイやフナを、湖面を竹の竿で叩くことで驚かせ、刺し網に追い込んで捕るという漁法です。
     冬のコイやフナは脂が乗って美味しく、また三方湖には海水の流入によりミネラルが豊富な水となっており、泥臭さがなく刺身にして食されるくらいの美味を味わえる魚となっています。
     先日はたたき網漁の体験イベントが開催され、伝統漁法を実際に体験する機会も設けられていました。参加された方も楽しかったと言っておられました。今度機会がありましたら参加してみてください。
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     そんなたたき網漁が始まった頃から、ミサゴがほぼ連日三方湖に現れています。
    今年は夏に一度目にして以降は、湖面に姿を現すことはなかったのですが、最近では、木の杭に長く止まっていたり、捕らえた魚を食べたりする姿を見ることができるようになりました。
     この季節になって三方湖にやって来ることが増えたということは、もしかすると、ミサゴも三方湖の魚の一番美味しい時期を知っているのかもしれませんね。

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                                  捕まえた魚を食べるミサゴ

     観察棟にお越しの際には、たたき網漁やミサゴについて紹介させていただきます!
     マガモをはじめとする水鳥も数が増え、冬らしい三方湖の景色も楽しめますので、是非お越しください。

  • 秋も深まり、最近はめっきり涼しくなりました。
    皆様いかがお過ごしでしょうか?

    縄文ロマンパークの森の中に足を運ぶとドングリがあちこちに落ちています。
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    木になっているドングリ      地面に落ちたドングリ

    また縄文博物館と年縞博物館の駐車場沿いに植えられているカツラの木からは今年もキャラメルのような甘くていい匂いがしています。
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    カツラの木のストリート      ハート型のカツラの木の葉っぱ

    いつの間にか夏っぽさがなくなり、もう秋になっていたのだなと思う今日この頃です。
    至るところにススキやセイタカアワダチソウもたくさん生えています。

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    セイタカアワダチソウ

    そして現在観察棟では、ススキを使って相談員が作成したススキのフクロウがいます。
    入口のカウンターや工作コーナーで皆さんのお出迎えをしていますので、お時間がありましたら見にいらしてください。

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    ススキのフクロウ

    湖上でも渡り鳥としてホシハジロやキンクロハジロが増え、少しずつ賑やかな湖になっています。
    これからよりたくさんの渡り鳥が訪れると思いますので、若狭に来られる際には是非自然観察棟にもお立ち寄りください。
     

  • その他

     台風14号の接近を受け、普段は穏やかな三方湖の水面が波打っていました。
    今回は9月19日の昼辺り、台風が近づいて来たときの三方湖のようすをお伝えします。
    ちょうどこの日記を書き始める数十分前には葦原の中でじっとしていたアオサギが
    いたのですが、いつの間にか飛び去り、どこかへ避難したようです。
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     いつもはカワウやサギがよくとまっている木の杭も今日は空席…と思いきや、
    普段、葦原の中にいることが多いゴイサギがそこにいました。
    望遠鏡越しに撮影したのではっきりとしない写真ですが、強風が吹きつけるにもかかわらずじっと杭の上にとまっています。
    風に吹き飛ばされることなく杭の上にしばらくとまっていたので、
    生き物の力強さのようなものを感じました。
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    ちょうど台風が通り過ぎた後の9月下旬から寒暖差が激しくなってきております。
    体調の変化にくれぐれもお気を付けください。
     
  • 展示・体験


    自然観察棟では現在工作コーナーが常設してあり、お子さんを中心に工作活動を楽しまれる方が増えています。
    木材に加えてどんぐりや松ぼっくりなども使っていただくことができ、時には相談員も驚くような発想豊かな作品ができあがっておりますblush
    今回は遅くなりましたが4月と5月に工作体験で作っていただいた作品の一部を紹介させていただきます!
     
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    カラフルな色使いがとても素敵なクマさん!          こちらのクマさんはお魚を持ってご満悦。
    ポップな雰囲気が素敵です。                 お魚の表情にもこだわりを感じます!

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    大きなハサミが立派なクワガタさん。             男の子に人気の恐竜!
    デフォルメされた感じがとてもかわいらしいです!       少し難しいので親子で協力して作っている方が多いです。

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    大きな目と口がとてもチャーミング!             まるで森のような幻想的な作品。
    欧米のキャラクターのような雰囲気を感じます。        ヤシャブシの実と松ぼっくりの組み合わせが素敵!


    工作体験は職員が随時受付をしておりますので、どうぞお気軽にお声掛けください!
    皆様のお越しをお待ちしております(*'▽')

     

  •  3月13日(日)、水鳥観察とピザ焼きイベントを開催いたしました。

     スタッフの石田研究事務員が担当した水鳥観察では、暖かくなったせいか、水鳥に加えて鳴き声の美しい陸鳥の観察もできたようです。講師の野鳥の会の方によると、どうやら野鳥の"恋の季節"だとのこと。鳴き声を頼りに鳥を探している子供たちもいました。
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     薪ストーブのピザ焼きも、米粉入りのモッチモチの生地を使って焼き上げました。野菜たっぷり9種類の野菜とイチゴも加えました。チーズもたっぷりです。ピザ担当の私は家に帰ってもピザソースの匂いが取れません。
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      参加者の皆様と、講師としてご協力いただいたかみなか農楽舎、日本野鳥の会嶺南ブロックの皆様には、本当に感染対策に心遣いをいただきありがとうございました。来年度もよろしくお願いします!

    【本日観察できた野鳥たち】
    スズメ、マガモ、カルガモ、コガモ、オオバン、カワウ、カイツブリ、ミサゴ、トビ、ヤマガラ、アオジ、アオサギ等
     

     

  •  令和4年2月28日(月)に「ふくい里山里海湖活動表彰式」を開催しました。
    この表彰は、里山里海湖で保全再生や体験教育、資源の活用、暮らしの伝承など、他の模範となる優れた取組みを行っている団体等を表彰するものです。
    今年度は、新型コロナウイルス感染防止のため、オンラインでの表彰を実施しました。

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    今年度は以下の3つの団体が受賞されました。
    ・敦賀海洋少年団(敦賀市)
    ・若狭高浜ブループロジェクト(高浜町)
    ・若狭町立気山小学校(若狭町)
    各団体の活動内容・表彰理由についてはこちらから

    表彰状の授与は、里山里海湖研究所の進士所長が画面上で行いました。
    敦賀海洋少年団は北條団長が賞状を受け取り、さらなる里海での活動の強化を意気込んでいました。

    若狭高浜ブループロジェクトは、岩本事務局長に賞状を受け取っていただきました。
    海を守る活動をこれからも続け、里海の魅力発信をさらに強化していただくことを期待しています。

    若狭町立気山小学校は全クラスがオンラインで参加し、受彰の様子をディスプレイを通して見ていただきました。
    6年生の教室では、校長先生から児童代表へ表彰状が授与されました。
    長年の環境教育をさらに続け、ふるさとの自然を大切にする大人が増えてほしいです。

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    (若狭町立気山小学校 表彰状授与)

    最後に、進士所長から各団体へ激励の言葉をいただき、表彰式は終了しました。
    受彰を契機にこれからも里山里海湖保全活動がさらに強化されることを期待しています。
    ありがとうございました。

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    (進士所長 講評)

     

  •  2月12日(土)に三方湖畔での水鳥観察会と自然観察棟でのシイタケ菌打ち体験イベントを開催しました。10組のご参加をいただきました。
     この日は気温が低く、固く凍った湖畔の雪の上をザクザクと歩きながらの水鳥観察会です。それぞれのグループ毎に野鳥の会の方が指導にあたってくださり、丁寧な案内をいただきました。風が弱い日だったので水鳥の数はそれほど多くはありませんでしたが、コガモが水面を駆け回る様子や、いろんな鳥の鳴き声を聞くことができました。「パンダに似た鳥を見た」とのアンケート結果から、ミコアイサが居た様子です。
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     シイタケの菌打ちは、以前の研究所のイベントに参加された方もおり、前回たくさんのシイタケが採れたので、今回も楽しみとおっしゃっていました。ただ、講師の藤田相談員によると、「シイタケが出てくるまでに約2年かかります。忘れたころに出てきます。」とのことで、参加者のみなさまには気の長い想い出として残ればうれしいな、と感じました。
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     最後に研究所自慢の薪ストーブで焼いた焼き芋をお持ち帰りいただきました。

     次年度以降もいろいろ企画を考えていますので、皆様ご参加をよろしくお願いいたします。
     

     


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