福井県里山里海湖研究所

文字サイズ: 小 中 大  
里山里海湖研究所の所員が、日々体験したこと、感じたことを綴っていくブログです。
  •  大寒を過ぎても暖かな日が続いています。雪不足に困っている企業も少なくはないようですね。
     暖冬の影響からか、三方湖で見られる水鳥もやや少なめです。カモの仲間が主ですが、ときどき鷹の仲間も現れます。写真はミサゴです。
     岸辺から少し離れた杭の上に留まっている姿が、なかなかりりしく感じられます。頭から胸まで白い羽毛が際立っています。
    1005.jpg 1003.jpg
     しばらくの間に魚を捕まえてきて、それこそ鷲掴みそのままに押さえつけながら食べていました。望遠鏡のレンズ越しに撮ったぼけ気味の写真ですが、食べ終わるまで雄姿を見せてくれました。

     1006.jpg 1007.jpg
     別の日には、霞がかかって山水画のような景色を見せてくれました。風もなく穏やかな湖面で、カルガモが静かに行き来をしていました。
     雪のない冬、楽には違いないのですが、今ひとつ季節感が乏しいですね。
     
  •   自然観察棟内では梅の切枝から花が咲き始めました。
    この切枝は、12月の門松づくりで使用した余りです。
    薪ストーブで暖かくなった室内に日差しが差し込み、
    部屋の中は春の気配です。
    DSCF0988.JPG

     さて、自然観察棟内からは三方湖に訪れる冬鳥がたくさん
    観察できます。

     先日は福井ケーブルテレビでも湖畔から見れる野鳥についてご紹介いただきました。
    映像がYouTubeで公開されていますのでご覧ください。

     https://www.youtube.com/watch?v=Z6zvaGUJ110

     2月は野鳥の会のみなさんにご協力いただき、
    毎週末丁寧な冬鳥の解説をしていただく予定です。
    皆さん、お越しくださいね。

     《特別企画》 三方湖の冬鳥を観察しよう!
       2月1日(土)~3月1日(日)の土日祝
       午前10時から午後4時まで

     なお、2月2日(日)には海浜自然センター主催で
    バードウオッチングイベントもあるので、ご興味のある方は
    海浜自然センター(TEL 0770-46-1101)までお問い合わせください。

     そのほか、3月の研究所主催のイベントをお知らせします。
    皆さんの参加をお待ちしています。

     3月8日(日)
     里山里海湖フォーラム2020 in 福井県立図書館(福井市下馬町)
      ・「基調講演「世界遺産の宗像大社がなぜ環境問題に取り組むのか」
       宗像大社宮司 葦津 敬之氏
      ・里山里海湖活動表彰
      ・研究所研究員の研究発表

     3月14日(土)
     ふくい まるさとフォーラム in リブラ若狭(若狭町)
      詳細は後日となります。

     
  •  師走とはいえ、比較的暖かな日が続いています。12月9日(月)の三方湖周辺の様子です。
     この日は快晴の一日となりました。とても12月とは思えない好天に、水鳥ものびのびと過ごしているように見えました。

    8500.jpg 8501.jpg
     年縞博物館を照らす太陽は、角度は低いながらもしっかり輝いていました。博物館の屋根が光を跳ね返しています。
     自然観察棟のそばには、ダイサギがやってきて餌を捕えていました。
     
    8504.jpg 8502.jpg
     はす川の流れはおだやかで、土手には黄色い花がいくつも咲いていました。まだまだ冬らしくない景色です。水鳥たちもなんとなく気持ちよさそうに行ったり来たりを繰り返していました。

    8505.jpg
     落葉樹でもまだ茶色い葉を散らし切っていない木々がいくつも見られます。雪が降るのはまだしばらく先のように感じる晴天でした。あまり寒くならないので、北からの渡り鳥も少なめの三方湖です。
      
     
  • 学びの森事業のモデルで製作した竹ハウスですが、獣害対策用のネット張りが完了していませんでした。
    約1か月の間が空いてしまいましたが、幸いにも本日は好天ということで急きょ作業を行い、ようやく完成しました。
    DSCF0738.JPG DSCF0744.JPG
    モデルフィールドの飯盛寺は、昼間でも鹿が現れます。梅畑には、いたるところにフンが落ちていて、この環境で野菜作りは至難の業と思われます。今回完成した竹ハウスの中で安心して野菜作りができて耐久性も確認できれば、こんなに安い獣害対策ハウスは無いのではないかと思います。

    当面、竹の劣化状況を飯盛寺の副住職様のご協力をいただきながら、モニタリングしていこうと思っています。

  •  いよいよ冬の訪れです。北日本ではいきなり猛吹雪というニュースも耳にしました。

     三方湖にも冬の渡り鳥がたくさん見られるようになりました。これから寒くなるにしたがって鳥の数や種類も増えていくでしょう。
     8014.jpg 8015.jpg

     8016.jpg 8009.jpg

     湖畔では草木が種をふくらませたり、ドングリが落ちていたりするのをまだ見ることができます。翌年への備えを怠っていない様子が分かります。
     8017.jpg 8018.jpg

          8013.jpg  
     湖畔を歩いていると、さやに入ったままのシイの実が見つかりました。なんだか少しばかりラッキーな気分です。このサイトをご覧になった方も、一度初冬の三方湖畔を訪ねてみてはいかがですか。
     

     
  • いよいよ冬が近づいてきました。
    さとけんの三方五湖自然観察棟の薪ストーブも冬支度が始まり、
    煙突や安全ガードの点検をしていただきました。tennkenn.JPG

    デッキに積んでおいた「薪の顔」も、薪材料として
    これからどんどん使われていきます。アンパンマンみたい...。
    maki1.JPG
              ↓
    maki2.JPG

    薪は同じように積むことが難しいので、今年作った「顔」には、
    もう二度と会うことはありません。
    少し意味が違うかもしれませんが「一期一会」です。
    晩秋なのか、何となく感傷的になりましたが、来年はどんな風に積もうかな...
    と、少し楽しみにもなるのでした。

  •   10月半ばを過ぎました。相次ぐ台風・大雨で各地で大きな被害が出ています。被災地の皆さんには心からお見舞い申し上げます。
     
     さて、三方湖近辺の自然に目を向けてみると・・・
     この頃は徐々に晴天の日が少なくなり、朝夕めっきり冷えこむ日も増えてきましたが、穏やかに晴れた日には、アキアカネやナツアカネなど、まだ目にすることができます。
    6213.jpg 6211.jpg
        アキアカネ               ナツアカネ(朱色が目立つ) 


     三方湖は湖面の様子がすっかり変わりました。今月初めまではヒシで覆われているところが多かったのですが、この10日ほどでヒシはすっかり枯れて沈んでしまい、湖面全体に空の色を映すようになりました。そして、北から渡ってくる野鳥が少しずつ増えつつあります。
    6209.jpg 6208.jpg 
     湖面のヒシが消えた三方湖           渡り鳥のカルガモ

     陸の上では、シジミチョウやヒョウモンチョウ、モンシロチョウなど、数は少ないものの羽ばたきを見せています。暑い季節が長くなった分、どうも秋と呼べる季節が短くなりつつあるようです。
    6212.jpg 6210.jpg
      シジミチョウ                ヒョウモンチョウ

     これから紅葉のシーズンですが、6214.jpg
    三方湖の周りはまだ木々が少し色づき始めたところです。やがて渡り鳥が増えるにつれて秋色も変わっていくことでしょう。
     
     

     

     

     

  •  今日は9月27日。お彼岸も過ぎて数日ですが、ようやくヒガンバナが見られるようになりました。地球温暖化の影響なのか、ずいぶん遅い開花です。ヒガンバナが遠慮がちに咲いているようにも感じられます。
     6201.jpg 三方梅の木陰で静かに咲き出しています。

    6202.jpg 6203.jpg
     その一方で、三方湖のヒシは葉が茶色に変わり、秋の深まりを教えてくれています。こうなると、葉を餌にしていたハムシがたくさん「上陸」してきます。自然観察棟もハムシがいたるところに見られます。
      6204.jpg 

     水辺の草木も緑が淡くなり、秋色に変わっていきます。水鳥や昆虫もそろそろ冬に備えて、なにかしら準備にかかっているようです。
    6207.jpg 6205.jpg
     写真には収まりませんでしたが、オオバンやホシハジロなどの渡り鳥も徐々に姿が見られるようになりました。これからは、日一日と北からの渡り鳥で賑わっていくことでしょう。秋の草花も遠慮なく花を咲かせてほしいものです。

     

     

     

  •  自然観察棟前の船着き場で大きな貝を見つけました!
      IMG_7033.JPG
     ハマグリ?いえいえ、マルドブガイという淡水二枚貝だそうです。(写真は死んでいたので貝の身は取り除いています。)

     福井県レッドデータブックによれば
    「県内では三方湖と流入する別所川河口周辺に生息するが,生息数は激減している」とのこと。

     マルドブガイを含む淡水二枚貝は、幼生のときにヨシノボリなどの魚に寄生しないと変態することができません。

     さらに大人になった貝はタナゴの産卵母貝になります。タナゴたちはマルドブガイを含む淡水二枚貝がいないと子を増やせないのです。

     マルドブガイは子を増やすために魚を必要とし、そしてタナゴが子を増やすときに必要とされる。

     生き物のつながりを感じさせられました。 

     

     

  •  猛暑の夏が過ぎ去り、秋の気配が少しずつ感じられる季節になってきました。しかし、真夏日があるかと思うとぐずついた日もあるなど、体調管理もなかなかたいへんですね。

     三方湖も天気が良ければ夏景色そのままです。でも、生き物は夏から秋へと変化をためらいません。

    6115_.jpg 6116_.jpg

    6117_.jpg 6118_.jpg

     自然観察棟から湖面を眺めると、ヒシが白い小さな花をつけているのが分かります。ヒシは湖底から湖面まで2mあまりの水中根を伸ばして葉を広げる植物です。三方湖に注ぐ鰣川河口にもたくさんのヒシが群生しています。

    6121_.jpg 6122_.jpg

     水辺にはシオカラトンボやイトトンボが飛び交ったり、羽根を休めたりしています。赤トンボも少しずつ姿を見せ始めました。秋が少しずつ近づいてきているようです。

     


福井県里山里海湖研究所

福井県里山里海湖研究所

〒919-1331 福井県三方上中郡若狭町鳥浜122-12-1

電話:0770-45-3580(受付:8時30分~17時15分[土日祝・年末年始を除く])

FAX:0770-45-3680 Mail:satoyama@pref.fukui.lg.jp

このページの先頭へ

Copyright ©2015 - 2024 Fukui Prefectural Satoyama-Satoumi Research Institute. all rights reserved.