福井県里山里海湖研究所

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2019年08月
  •  自然観察棟前の船着き場で大きな貝を見つけました!
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     ハマグリ?いえいえ、マルドブガイという淡水二枚貝だそうです。(写真は死んでいたので貝の身は取り除いています。)

     福井県レッドデータブックによれば
    「県内では三方湖と流入する別所川河口周辺に生息するが,生息数は激減している」とのこと。

     マルドブガイを含む淡水二枚貝は、幼生のときにヨシノボリなどの魚に寄生しないと変態することができません。

     さらに大人になった貝はタナゴの産卵母貝になります。タナゴたちはマルドブガイを含む淡水二枚貝がいないと子を増やせないのです。

     マルドブガイは子を増やすために魚を必要とし、そしてタナゴが子を増やすときに必要とされる。

     生き物のつながりを感じさせられました。 

     

     

  •  猛暑の夏が過ぎ去り、秋の気配が少しずつ感じられる季節になってきました。しかし、真夏日があるかと思うとぐずついた日もあるなど、体調管理もなかなかたいへんですね。

     三方湖も天気が良ければ夏景色そのままです。でも、生き物は夏から秋へと変化をためらいません。

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     自然観察棟から湖面を眺めると、ヒシが白い小さな花をつけているのが分かります。ヒシは湖底から湖面まで2mあまりの水中根を伸ばして葉を広げる植物です。三方湖に注ぐ鰣川河口にもたくさんのヒシが群生しています。

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     水辺にはシオカラトンボやイトトンボが飛び交ったり、羽根を休めたりしています。赤トンボも少しずつ姿を見せ始めました。秋が少しずつ近づいてきているようです。

     


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