分類1 | 植物 |
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分類2 | リンドウ目 アカネ科 |
県レッドデータカテゴリ |
解説 | ツルアリドオシ(蔓蟻通し)は、アカネ科ツルアリドオシ属の地面を這う常緑蔓性の多年草。和名は、葉や花などがアリドオシに似ていることに由来する。常緑性の多年草。茎はその断面が円形で、無毛、長さは10-40 cmになるが、完全に這うか垂れ、地表を離れて上向きに伸びることはまずない。茎の節からは根を出す。葉は対生し、ごく小さな托葉がある。葉は卵形で長さ0.8-1.5 cm、幅は0.4-1.2 cm、長さ2-5 mmの葉柄がある。葉身は深緑でつやがあり、厚くて毛が無く、卵形で先端は短く尖り、基部は丸い。辺縁はやや波打っている。異型花柱性の被子植物。花期は6-7月で、枝先に長さ5 mmほどの花茎を出し、その先に花をつける。花は必ず2個着き、それぞれの花の基部にある子房は互いに合着している。花冠は白色で漏斗状になって長さ10 mm、先端は4裂し、裂片は大きく開いて径8 mm。裂片の内側には毛がある。雄蘂は4個あり、花冠内側から出て、開いた部分の葯が覗く。果実は熟すと赤くなり、丸くて径8 mm。果実は合着した二つの子房がまとまった形で膨らんだもので、左右2個の花の萼の痕が表面に残る。 |
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