職名 | 研究員 |
分野 | 環境考古 |
職歴 | 福井県里山里海湖研究所 研究員(2023) 株式会社フグロジャパン(2022) 高知大学海洋コア総合センター(当時)特任講師(2018-2022) 韓国極地研究所(KOPRI) Postdoctoral Fellow (2014-2018) 韓国釜山大学校 Postdoctoral Fellow (2012-2014) 東京大学海洋研究所 日本財団 新世紀を拓く深海科学リーダーシッププログラム(HADEEP) 教務補佐員・特任研究員 (2006-2011) 東京大学海洋研究所 海洋亭特定共同研究員(2006, 2011-2012) 高知大学海洋コア総合研究センター研究機関研究員 (2003-2006) |
学歴 | 博士(理学) (九州大学 2003) |
専門 | 古環境学、微古生物学、地質学 |
ひとこと
2023年の夏は記録的な猛暑でした。いろんな方面で取り上げられているこのような“異常な現象”がどれくらい異常なのか?それはどうして起こりうるのか?と言った疑問に答えるには、過去の記録を遡る(過去から学ぶ)ことが有益です。
水月湖には、世界の年代物差しでもある〜7万年程度の年縞堆積物記録があります。“世界的な年代物差し“が水月湖に存在することは我々福井県民の誇りです。気象記録のように、“昨日の〜時“のような正確性はないですが、水月湖の年稿堆積物の数年〜数十年〜数百年レベルの高詳細な記録は、世界的に見ても稀です。読み取られるであろう記録は、地球を理解する上でとても大きくかつ新しい知見を与えてくれます。
驚かれるかもしれませんが、私たちの住んでいる地球は数千万年前から比べると徐々に寒冷化しています。過去数百万年前に限れば、周期的に温暖・寒冷な時期を繰り返しています。このように見る時間の幅を変えるだけで地球の歴史の見え方がずいぶん変わります。いろんな角度で見ることが地球をよく理解するためには重要です。
私は、年縞堆積物から過去の記録をどのように読み取れば良いか?どのような記録が保存されているか?を解明するための研究を進めています。数〜数百年レベルの地球記録ベンチマーク(指標)となりうる、福井県民、人類の誇りとなる記録復元を目指しています。