アオイトトンボ
自由に調査した生きもの
アオイトトンボは、アオイトトンボ科アオイトトンボ属に分類されるトンボの1種。ヨーロッパ、ロシア、中国、朝鮮半島、日本に分布する。日本では、北海道、本州、四国、九州に広く分布する。小笠原諸島と南西諸島には分布しない。南九州では産地が限定され、鹿児島県では最近分布の確認が記録されていない。成虫は小型-中型で。日本では西日本の個体は他の地域の個体よりも大型で、黒化する傾向がある。複眼は小さく左右に離れて球形、腹部は細長くマッチ棒のような形状。エゾアオイトトンボと形態が酷似するが、翅の縁紋がエゾアオイトトンボより細長く、翅の縁紋の長さは幅の3倍程度。翅の付け根は括られたように細く、付け根部の横脈は2本、四角室はくさび形に先端が尖り、中に横脈はない。胸部側面斑紋の金緑色部は後方に延びて、第2側縫線に達しないことが多い。
調査期間 月日~月日
アオマツムシ
自由に調査した生きもの
アオマツムシはバッタ目(直翅目)コオロギ科の昆虫。日本では本州、四国、九州に分布。明治時代に中国大陸から日本に入り帰化した外来種という説が一般的だが、原産地ははっきりせず、日本での初記録年月日も1898年という説と1908年ごろという説があり、データの付いたタイプ標本が残っていないため判然としていない。なお、初記録地は東京都の赤坂榎木坂である。鮮やかな緑一色の体色が特徴。体長は20-25mm。体型は紡錘形。メスは全体緑色であるが、オスは背中の中心部分が褐色。日本在来のマツムシとは姿も鳴き声も異なっている。
調査期間 月日~月日
アケビ
自由に調査した生きもの
アケビは、アケビ科の蔓性落葉低木の一種(学名: Akebia quinata)であるが、アケビ属(学名: Akebia)に属する植物の総称でもある。花は4 - 5月に咲き、木は雌雄同株であるが雌雄異花で淡紫色。花被は3枚で、雄花の中央部には6本の雄しべがミカンの房状に、雌花の中央部にはバナナの果実のような6 - 9本の雌しべが放射状につく。雌花の柱頭(先端部)には、甘みを持った粘着性の液体が付いており、花粉がここに付着することで受粉が成立する。雌雄異花で蜜も出さないので、受粉生態にはよくわかっていない点が多いが、雌花が雄花に擬態して、雄花の花粉を目当てに飛来する小型のハナバチ類を騙して受粉を成功させているのではないか、とする仮説がある。
調査期間 月日~月日
アザミ
自由に調査した生きもの
アザミ(薊)は、キク科アザミ属、及びそれに類する植物の総称。標準和名を単にアザミとする種はない。スコットランドの国花。葉は深い切れ込みがあるものが多い。また葉や総苞にトゲが多く、さわるととても痛いものが多い。触れれば痛い草の代表である。頭状花序は管状花のみで作られていて、多くのキクのように周囲に花びら状の舌状花がならばない。花からは雄蘂や雌蘂が棒状に突き出し、これも針山のような景色となる。花色は赤紫色や紫色をしている。種子には長い冠毛がある。若いときには根出葉があり、次第に背が高くなり、茎葉を持つが、最後まで根出葉の残る種もある。草原や乾燥地、海岸などに出るが、森林内にはあまり出現しない。別名刺草。名前の由来は、アザム〈傷つける、驚きあきれる意〉がもとで、花を折ろうとするととげに刺されて驚くからという説がある。
調査期間 月日~月日
アシナガグモ
自由に調査した生きもの
アシナガグモ(脚長蜘蛛)は、アシナガグモ科アシナガグモ属のクモである。体も足も細長く、顎が大きく発達する。 アシナガグモは、やや短めの頭胸部と、前が膨らんだ棒状の腹部を持つ、前身が灰色のクモである。足はそれぞれに細長く、特に前足は長い。鋏角は、第1節はこん棒状で横に張り、第2節は鎌の先となってとがっている。第1節には第2節と咬み合うように歯が並ぶほか、特に雄では外側に向けても刺が出ている。幼虫では鋏角は未発達である。 この鋏角の刺は、獲物を捕らえるためよりは、配偶行動に用いるためのもののようである。雄は雌と交接するとき、雌の鋏角に自分の鋏角をからませて、相手の動きを封じる。
調査期間 月日~月日
アブラゼミ
自由に調査した生きもの
『アブラゼミ』という名前の由来は、翅が油紙を連想させるため名付けられたという説や、鳴き声が油を熱したときに撥ねる音に似ているため、『油蝉(アブラゼミ)』と名付けられた説などがあります。
体長は 56-60mm で、クマゼミより少し小さくミンミンゼミと同程度です。頭部は胸部より幅が狭く、上から見ると頭部は丸っこい。体は黒褐色-紺色をしていて、前胸の背中には大きな褐色の斑点が2つ並びます。セミの多くは透明の翅をもちますが、アブラゼミの翅は前後とも不透明の褐色をしていて、世界でも珍しい翅全体が不透明のセミです。なお、この翅は羽化の際は不透明の白色をしています。
抜け殻はクマゼミと似ているが、ひとまわりほど小さく、全身につやがあり色がやや濃い。また、抜け殻に泥がつかないのも特徴である。
調査期間 月日~月日
アマガエル
自由に調査した生きもの
カエルは水辺に住むものと思われがちだが、ニホンアマガエルは樹上での生活に適応していて、水辺の植物の上や森林などに生息する。春から秋まで活動し、冬は温度差の少ない地中で冬眠する。
体色は腹側が白色で、背中側が黄緑色だが、背中側は黒っぽいまだら模様の灰褐色にも変えることができ、保護色の一例としてよく知られる。
皮膚はつるつるした粘膜に覆われるが、この粘膜からは体を細菌などから守るため毒が分泌されている。手で触る分には問題ないが、傷ついた手で触ったり、触った手で目や口を擦ったりすると、激しい痛みを感じ、目に入った場合は失明することもある。本種を触れた手では目や傷を触らず、手洗いすることが望ましい。
調査期間 月日~月日
アライグマ
自由に調査した生きもの
灰褐色の体毛をもち、眼のまわりから頬にかけて黒い斑紋がある。タヌキと誤認されることが多いが、タヌキとの違いとして長いふさふさとした尾には黒い横縞があるのが大きな特徴である。また、足が黒いタヌキやニホンアナグマと比べて、アライグマの足は白っぽく、耳には白い縁取りがある。
2005年以降の日本では、アライグマは日本の気候に順応し、農作物に被害を与え、生態系を破壊する恐れがあるために、外来生物法により特定外来生物に指定された。したがって、日本では学術研究などの例外を除き、アライグマの飼育・譲渡・輸入は原則禁止されており、販売や野外に放つことは厳禁である。
調査期間 月日~月日
イヌホオズキ
自由に調査した生きもの
イヌホオズキは、ナス科ナス属の植物。バカナスとも呼ばれ、ホオズキやナスに似ているが役に立たないことから名付けられた。茎はまっすぐに立ち、よく分枝して、高さは30-60cmになる。まばらに短い毛を生じるが、無毛のこともある。葉は長さ3-10cmで、基部には1-5cmの翼を持つ葉柄がある。葉は広卵形、先端は鈍いかわずかに突出し、基部は丸いかくさび状。縁はなめらかか、波状の鋸歯がある。葉質はかさついた感触で、葉の両面に短い毛を有する(個体差が大きいが)。発芽したばかりの葉はナスやトウガラシと若干類似する。茎の途中から花柄を出し、その先端に一見すると散房状(一点から複数が周りに広がる形)に4-8個の花をつける。花は白いナス状の花びらに、黄色いおしべが突き出している。果実は未熟な場合には青く、小さいトマトのようである。熟すと直径0.7-1cmの黒色の果実となり、光沢がない(個体にもよる)。
調査期間 月日~月日
イボバッタ
自由に調査した生きもの
イボバッタ(疣飛蝗)は、バッタ目バッタ科の昆虫。和名は、前胸背面にイボ状の突起が2つあることから名づけられた。成虫の体長は、オス18-24mm、メス28-35mm。日本産トノサマバッタ類としては最小の部類に入る。地上性。日当たりの良い、ほとんど草が生えていない環境を好んで住処にし、よく飛ぶ。灰褐色のまだら模様をしていて、地面にいると見つけにくい。止まっているとき、後ろ足を上下させて鳴いているかのような仕草をする。マダラバッタやクルマバッタモドキと混生することもあるが、自然度が高い環境よりも比較的人家近くで見かけることが多く、家庭菜園の通路や舗装されていない駐車場などでよく見かける。また、広い草原よりも面積が小さい草原を好んで生息する傾向がある。これは他の大型のバッタとの生存競争をさける意味合いもあると思われる。年1回発生し、卵で越冬、5-6月にかけて孵化し、約2ヶ月間の幼虫期間を経て羽化し、成虫となる。
調査期間 月日~月日
ウシガエル
自由に調査した生きもの
ウシガエルは、無尾目アカガエル科アメリカアカガエル属に分類されるカエル。北米原産。アメリカ合衆国東部・中部、カナダ南東部、メキシコ北東部に自然分布する。模式標本の産地はチャールストン周辺(サウスカロライナ州)。日本(北海道、本州、四国、九州、南西諸島)、大韓民国、台湾、アメリカ合衆国(プエルトリコ)、ヨーロッパ(イタリア、オランダ、フランスなど)、キューバ、メキシコ、タイ、マレーシアに外来種として定着している。体長11 - 18センチメートル。体重500-600グラムほど。頭部の幅は、頭長よりも長い。後肢の水かきは非常に発達する。オスの背面は暗緑色で、淡黒色の斑紋がまばらにある。メスの背面は褐色で、斑紋がオスよりも多い。雌雄ともに腹面は白いが、オスでは喉の部分が少々黄色みがかっている。鼓膜はオスで眼径の1.3 - 1.7倍、メスで0.9 - 1.2倍。鼓膜は非常に大きく、メスでも眼の直径にほぼ等しいうえ、オスではその倍近くある。
調査期間 月日~月日
ウメシロカイガラムシ
自由に調査した生きもの
ウメシロカイガラムシは、卵は楕円形、1齢幼虫は雌雄とも長楕円形、淡黄色である。雌は2齢になると楕円形で淡黄色の介殻を形成し始める。雌成虫の介殻は直径2.0~2.5 mm、白色、ほぼ円形、偏平からやや隆起し、介殻中央のやや前方寄りに黄褐色の2齢幼虫脱皮殻がついている。雌成虫は黄色から橙黄色、ほぼ円形で、各腹節はやや側方に張り出す。雄成虫の介殻は小型で細く、背面は白色、平らで3本の弱い隆起線がある。雄成虫は有翅で、体長は1mm程度である。
ウメシロカイガラムシとクワシロカイガラムシの形態は酷似しており、見分けるためには雌成虫の殻を外し、光学顕微鏡で観察する必要がある。
調査期間 月日~月日
ウラナミシジミ
自由に調査した生きもの
成虫の前翅長は15mm-20mmほど。翅の裏には薄い褐色と白のしま模様があり、和名はここに由来する。翅の表は光沢のある青色に黒褐色の縁取りがあるが、オスが青色部分が広いのに対し、メスは青色部が少なく、黒褐色が大部分を占める。また、後翅の後端には黒い斑点が2つあり、2つの斑点の間には細い尾状突起が突き出ている。
日当たりの良い草原に生息する。幼虫はエンドウ、アズキ、クズなど、野菜・山野草を問わずマメ科植物を幅広く食べる。そのため手入れが行われないマメ畑や、クズの生い茂った荒地などではウラナミシジミが多く飛び交う場合がある。
調査期間 月日~月日
ウリカワ
自由に調査した生きもの
ウリカワは、オモダカ科オモダカ属の水生植物である。水田雑草として知られる。 日本や中国などの東アジアに分布。水田や湿地に生息している。種子のほかに、地下茎の先に塊茎を産生し、そこから発芽する。種子に休眠性はないとされるが、塊茎の休眠性ははっきりしない。ロゼットから葉柄のない葉を伸ばす。葉の長さは最大15cm程度。花はオモダカに似た白い花で、3枚の花弁をもつ。塊茎は低温や乾燥に弱く、代かきなどによって地表に掘り出されると、ほとんどが死滅する。 花は同属のオモダカやアギナシなどに似ているが、葉の形態や葉の長さが異なるため区別は容易である。ただし発生直後の線形葉は、オモダカやアギナシ、コナギなどに似ているため、区別が難しい場合がある。
調査期間 月日~月日
エノキ
自由に調査した生きもの
エノキ(榎)は、ニレ科(APG植物分類体系ではアサ科)エノキ属の落葉高木。雌雄同株で、高さは20m以上、幹の直径は1m以上になる。枝が多く、枝ぶりは曲がりくねっている。根元で数本に別れていることもある。樹皮は灰黒褐色。葉は互生し、長さ4-9cmの卵形又は長楕円形で、先は尾状にのびている。葉の質は厚く、縁は鋸歯状だが、先端まで葉脈が発達しておらず、丸みを帯びている。 花には雄花と雌花がある。葉と同時期(4月頃)に、葉の根元に小さな花を咲かせる。花の後ろに、直径5-6mmの球形の果実をつける。熟すと橙褐色になり、食べられる。味は甘い。
調査期間 月日~月日
オオツガタケ
自由に調査した生きもの
オオツガタケは外見的にツカが太い。傘は直径が7~10cm程度で、形は初め球形、成長とともに開いてまんじゅう型になり、最後には平らになります。傘の色は明るい黄褐色~オレンジ褐色で、フチ周辺は中心部よりも色が薄くなっています。また、湿度の高い環境では表面に粘性のヌメリを帯びています。ヒダの色は淡い黄土色を帯びた白色で成長すると色が濃くなっていきます。オオツガタケのツカは長さが6~10cmほどで全体的に太く、根元付近のほうがやや細くなっています。ツカの色は白色~乳白色で、成長すると褐色のササクレが見られるようになり、下方部分は綿毛状の菌糸で覆われています。肉は全体的に白色。
調査期間 月日~月日
オオニガナ
自由に調査した生きもの
オオニガナ(大苦菜)はキク科フクオウソウ属の多年草。茎の高さは60-150cmあり、葉は有翼の柄をもって茎に互生し、茎を抱く。葉はアザミのように羽状中裂~深裂するがトゲはない。花期は9-11月。円錐花序に10-20数個の頭花がつき、頭花の径は3.5-4cmで淡黄色。頭花の小花は26-39個つく。本州の近畿地方から東北地方に分布し、山中の湿原に稀に見られる。2000年までの環境省レッドデータブックでは絶滅危惧II類、2007年8月レッドリストでは準絶滅危惧(NT)にランクされたが、2012年8月のレッドリストでは、個体数が多いため、ランク外と判定された。
調査期間 月日~月日
オオバクロモジ
自由に調査した生きもの
オオバクロモジは、クスノキ科/属名:クロモジ属で、本州中部以北~北海道の日本海側に多く自生する、クロモジの変種。樹皮は、暗褐色で黒い斑紋があり、樹皮や材には特有の芳香があり、楊枝や木工細工などに利用される。名の由来は、樹皮、果実が黒いことから、黒木(くろき)になり、昔宮中に仕える女官(女房)が歯ブラシに用いていて、女房言葉で、杓子(しゃくし)を「しゃもじ」などに言い換えたそれから、黒木(くろき)に「もじ」をつけて、くろもじの名になった。昔信州秋山郷では、枝葉を、水蒸気蒸留して、クロモジ油(香料)の原料にした。昔は、羽後・越後地方で、クロモジ油が生産された。料理屋などで、醤油(しょうゆ)を「むらさき」と呼び、楊枝を「くろもじ」と呼ぶと、いきな感じがする。
調査期間 月日~月日
オギ
自由に調査した生きもの
オギとは、イネ科ススキ属の植物の一種である。草丈は1~2.5m程で、河川敷などの湿地に群落を作る身近な多年草である。日本全国や朝鮮半島、中国大陸に分布している。葉は40~80㎝と長く、幅は1~3cm程度であり、中央脈がはっきりしている。花期は9~10月、穂は25~40cm程であり、小穂が多数互生している。茎は硬くて節を持ち、つやがある。ススキに良く似ているが、オギは地下茎で広がるために、株にならない。ススキと違い、オギには芒がない。また、ススキが生えることのできる乾燥した場所には生育しないが、ヨシよりは乾燥した場所を好む。穂はススキよりも毛が長くて白く、柔らかい。かつては茅葺の屋根の材料として広く用いられていた。
調査期間 月日~月日
オギとススキ
第一候:東風解凍(はるかぜこおりをとく) 月日~月日
オギはイネ科ススキ属の植物の一種である。草丈は1~2.5m程で、河川敷などの湿地に群落を作る身近な多年草である。日本全国や朝鮮半島、中国大陸に分布している。葉は40~80㎝と長く、幅は1~3cm程度であり、中央脈がはっきりしている。花期は9~10月、穂は25~40cm程であり、小穂が多数互生している。茎は硬くて節を持ち、つやがある。ススキに良く似ているが、オギは地下茎で広がるために、株にならない。ススキと違い、オギには芒がない。また、ススキが生えることのできる乾燥した場所には生育しないが、ヨシよりは乾燥した場所を好む。穂はススキよりも毛が長くて白く、柔らかい。かつては茅葺の屋根の材料として広く用いられていた。
ススキは、イネ科ススキ属の植物。尾花ともいい秋の七草の一つ。また茅(かや。「萱」とも書く)と呼ばれる有用植物の主要な一種。 野原に生息し、ごく普通に見られる多年生草本である。高さは1から2m。地下には短いがしっかりした地下茎がある。そこから多数の花茎を立てる。葉は細長く、根出葉と稈からの葉が多数つく。また、ケイ酸を多く含むため堅く、縁は鋭い鉤状になっているため、皮膚が傷つくことがある。夏から秋にかけて茎の先端に長さ20から30cm程度の十数本に分かれた花穂をつける。花穂は赤っぽい色をしているが、種子(正しくは穎果・えいか)には白い毛が生えて、穂全体が白っぽくなる。種子は風によって飛ぶことができる。日本には全国に分布し、日当たりの良い山野に生息している。夏緑性で、地上部は冬には枯れるのが普通であるが、沖縄などでは常緑になり、高さは5mに達する。その形ゆえに、たまにサトウキビと勘違いする観光客がいる。国外では朝鮮半島・中国・台湾に分布するほか、北米では侵略的外来種として猛威をふるっている(日本にセイタカアワダチソウが侵入したのと逆の経路で伝播)。
※写真左がオギ 写真右がススキ
調査期間 月日~月日
オスグロトモエ
自由に調査した生きもの
黒い巴に似た模様が特徴的な大型のガ。鮮やかさはないが、光っているかのような大きな巴模様といくつもの筋模様が大変美しい。和名通り、♂は黒っぽく、模様は淡く明瞭でない。春型は巴模様が発達せず、色彩も雌雄による違いは見られない。春型の翅の裏は非常に赤く、昔はアカイロトモエとされていた。4~7月には春型が、7~9月には夏型が出現する。
ハグルマトモエと酷似するが、巴模様が本種よりも大きい点で区別できる。開張は一般的に本種のほうが大きいが、55~75mmまで個体差がある為、判断材料にはならない。夜行性で、主にクヌギやコナラなどの樹液に集まり、日中は茂みなどで休んでいる。海外では台湾,朝鮮半島,中国,インド,インドシナ半島,ジャワ島などに分布している。
調査期間 月日~月日
オタマジャクシ(カジカガエル)
自由に調査した生きもの
カジカガエルは、両生綱無尾目アオガエル科カジカガエル属に分類されるカエル。他のアオガエル同様、メスはオスより大きく、体長オス3.5-4.4センチメートル、メス4.9-8.5センチメートル。体形は扁平で、岩の隙間に隠れるのに適している。体色は灰褐色で、不規則な斑紋があり。岩の上では保護色になる。また、両目の間に丁字状の暗色の模様が入る。体色の濃淡は、環境によりある程度変色させることができる。個体による色彩の変異はあまり顕著ではない。指趾の先端には吸盤が発達する。卵は直径0.2センチメートルで暗褐色。幼生(オタマジャクシ)は渓流での生活に適応しており、口器は大型で吸盤状になり、急流で流されないように水中の岩に貼り付くことができる。
調査期間 月日~月日
オニグルミ
自由に調査した生きもの
オニグルミは、クルミ科クルミ属に属する植物。オニグルミは落葉高木で、日本と樺太に分布する。日本においては九州から北海道にかけて広く分布する。主に山間の川沿いなどでよく見られる。大型の奇数羽状複葉で、特に初夏の開花時期には垂れ下がった雄花序と共によく目立つ。花期は5 - 6月ごろ、風媒花で雌雄同株。雌花は新枝の先に10個ほど穂になって咲き、雌蕊は真っ赤で二股である。 雄花は前年の枝に多数房となって垂れ下がる。種子(仁)は食用になるが、広く市販されるテウチグルミやシナノグルミに比較してやや小さく、殻が厚めで非常に堅いので、仁を綺麗に取り出すのは容易ではない。その分、味は濃厚で保存性が良い。また、リスやネズミの食料としても重要である。一般に野生のクルミ全般をオニグルミと呼ぶこともある。日本においてクルミ属で自生するものには、他にヒメグルミがある。
調査期間 月日~月日
オミナエシ
自由に調査した生きもの
オミナエシは、合弁花類オミナエシ科オミナエシ属 の多年生植物。秋の七草の一つ。チメグサ、敗醤(はいしょう)ともいう。沖縄をのぞく日本全土および中国から東シベリアにかけて分布している。夏までは根出葉だけを伸ばし、その後花茎を立てる。葉はやや固くてしわがある。草の丈は60-100 cm程度で、8-10月に黄色い花を咲かせる。日当たりの良い草地に生える。手入れの行き届いたため池の土手などは好適な生育地であったが、現在では放棄された場所が多く、そのために自生地は非常に減少している。 日本では万葉の昔から愛好され、前栽、切花などに用いられてきた。漢方にも用いられる。
調査期間 月日~月日
オンブバッタ
自由に調査した生きもの
オンブバッタ(負飛蝗)は、バッタ目(直翅目)・オンブバッタ科に分類されるバッタの一種。和名通り、メスの上にオスが乗っている姿が知られる。成虫の体長はオス25mm、メス42mm前後で、バッタとしては小型の部類に入る。メスの方が大きく、体つきもずんぐりしている。 頭部はショウリョウバッタのように前方に尖り、先端付近に触角と複眼が並んでつく。体の断面は三角形に近く、複眼・前胸部・後脚腿節にかけての白い線で背面と腹面が分かれる。 成虫の翅は前後とも先端が尖る。また、前翅の陰に隠れた後翅は透明だが、基部が黄色みを帯びる。翅は長いが飛ぶことはなく、後脚での跳躍や歩行によって移動する。飛翔可能な長翅型が現れることもあり、灯火に良く集まっている。 体色は緑色と淡褐色の二通りがあるが、淡褐色系ではたまにピンク色に近い個体も見かけられる。体表は側面の白線以外ほぼ同一色で、特に目立つ模様はない。
調査期間 月日~月日
カマキリ
自由に調査した生きもの
カマキリは、昆虫綱カマキリ目(蟷螂目、学名:Mantodea)に分類される昆虫の総称。前脚が鎌状に変化し、他の小動物を捕食する肉食性の昆虫である。漢字表記は螳螂、蟷螂(とうろう)、鎌切。 名前の由来については、「鎌切」という表記があることからわかるように、「鎌で切る」から「鎌切り」となったという説と、「カマキリ」は、「鎌を持つキリギリス」の意味で、この「キリ」はヤブキリ、クサキリ、ササキリなどのキリギリスの仲間の名にふくまれる「キリ」と同じであるという説とがある。分類法によっては、ゴキブリやシロアリなどとともに網翅目とすることもある。かつてはバッタやキリギリスなどと同じバッタ目に分類する方法もあったが、現在ではこれらとはそれ程近縁でないとされている。カマキリに似たカマキリモドキという昆虫がいるが、アミメカゲロウ目に属し、全く別の系統に分類される。またおなじくカマキリに似た前脚を持つミズカマキリもカメムシ目に属し、全く別の系統である。これらは収斂進化の例とされている。
調査期間 月日~月日
カラカサダケ
自由に調査した生きもの
カラカサタケ(唐傘茸)は、ハラタケ科カラカサタケ属のキノコ。ニギリタケ、オシコンボ、キジタケ、ツルタケと呼ばれることもある。ヨーロッパ、北米をはじめ分布は世界中に広がる。夏から秋に竹林や雑木林などの光が差し込む場所に単生または散生。傘は、はじめ卵型、成長すると中~大型で中高平、周辺部はややそりかえる。表皮は灰褐色で、成長に従い亀裂ができ鱗片状となる。傘の裏はヒダが密で白色。成長すると弾力性のある綿状。傘をにぎってもはなすともとの形にもどることから「ニギリタケ」の名称が生まれた。柄は30cmになることもあり、基部が太く中空で、表皮はひび割れて鱗片を帯びてまだら模様となる。リング状で厚いつばをもち、このつばは柄に付着しておらず上下に動かせる。傷による変色は見られない。なお、外観が類似する猛毒種がいくつか存在するので注意が必要。(食毒の項を参照)
調査期間 月日~月日
カラスウリ
自由に調査した生きもの
つる性の多年草。朱色の果実と、夜間だけ開く花で知られる。 地下には塊根を有する。
雌花の咲く雌株にのみ果実をつける。果実は直径5〜7cmの卵型形状で、形状は楕円形や丸いものなど様々。熟する前は縦の線が通った緑色をしており光沢がある。10月から11月末に熟し、オレンジ色ないし朱色になり、冬に枯れたつるにぶらさがった姿がポツンと目立つ。鮮やかな色の薄い果皮を破ると、内部には胎座由来の黄色の果肉にくるまれた、カマキリの頭部に似た特異な形状をした黒褐色の種子がある。この果肉はヒトの舌には舐めると一瞬甘みを感じるものの非常に苦く、人間の食用には適さない。鳥がこの果肉を摂食し、同時に種子を飲み込んで運ぶ場合もある。しかし名前と異なり、特にカラスの好物という観察例はほとんどない。
調査期間 月日~月日
カワムツ
自由に調査した生きもの
カワムツは、コイ科に分類される淡水魚の一種。西日本と東アジアに分布し、分布域ではオイカワやウグイなどと並んで身近な川魚の1つである。成魚の体長は10-15cmほど。オスがメスより大きく、大型のオスでは全長20cm近くなることもある。側面形は紡錘形。上から見るとオイカワに似ているが、胴体に対してひれが小さいほか、側扁が弱いために体幅が大きい。大型になるにつれて胴の太い箇所が次第に長くなり、魚雷型を呈するようになる。頭部は吻が非常に短く丸い、ずんぐりとした形状である。口は大きくへの字に裂けるが、ハスのように唇が折れ曲がってはいない。
調査期間 月日~月日
ガザニア
自由に調査した生きもの
ガザニアとは、キク科ガザニア属(クンショウギク属)の総称。原種は15種ほどある。園芸上のガザニアはGazania rigensである。Gazaniaの名は、アリストテレスなどのギリシャの古典書物をラテン語に翻訳したギリシャ人「ガザ」の名前に由来する。半耐寒性の多年草で暖地では宿根草になるが、日本の寒い地域では冬に枯れてしまい、暖地では夏の高温多湿で弱るため、1年草として扱われている。宿根ガザニアとして販売されている種は耐暑性、耐寒性に優れ日本でも多年草として栽培し易い。草丈15-40cm くらい、葉は根生で切れ込みのあるへら形、表は濃緑色で光沢があるが、裏は真っ白な柔毛がある。斑入りの品種もある。地下茎から新しい茎が匍匐してよく広がる。乾燥には強い。現在出回っている品種はほとんど四季咲き性で、暖色系の樺色・オレンジ色・臙脂・黄土色などで目が覚めるように鮮やかな花色なのが特徴で直径10cmになるものもある。晴れた日の日中にのみ開花し、それ以外は花は閉じる。花言葉は、「あなたを誇りに思う、身近の愛、潔白、きらびやか」
調査期間 月日~月日
ガマ
自由に調査した生きもの
葉は高さ1-2 mで、水中の泥の中に地下茎をのばす抽水植物です。夏に茎を伸ばし、円柱形の穂をつけます。穂の下部は赤褐色で太く、雌花の集まりでありソーセージに似た形状です。穂の上半分は細く、雄花が集まり、開花時には黄色い葯が一面に出ます。風媒花で、雄花も雌花も花びらなどはなく、ごく単純な構造になっています。雌花は結実後は、綿クズのような冠毛を持つ微小な果実になります。この果実は風によって飛散し、水面に落ちると速やかに種子が実から放出されて水底に沈み、そこで発芽します。 また、強い衝撃によって、種が飛び散ることもあります。
調査期間 月日~月日
キアシシギ
自由に調査した生きもの
日本では旅鳥として、北海道から沖縄までの各地で、春は4月から5月、秋は他のシギ・チドリよりも早く7月下旬から観察され始め、10月ごろまでごく普通に観察される。九州や南西諸島では、越冬する個体もある。
非繁殖期には、砂浜や干潟、磯、水田などに生息する。群れで行動することが多い。海岸部からかなり離れた河川でも観察されることもあるが、この場合、単独か多くても数羽のことが普通である。繁殖期は樹木の疎らな草原や川原、小石が混じったツンドラ地帯に生息する。
水深の浅い場所を歩きながら、カニや昆虫類などを食べる。防波堤、テトラポット、海岸の石の上などで休む。
調査期間 月日~月日
キタテハ
自由に調査した生きもの
名前のとおり翅の表が黄色のタテハチョウです。成虫の前翅長は2.5-3 cm前後の中型のチョウで、翅の縁には大小の突起があり、先がとがっています。翅の表側は前後とも黄色で、褐色の縁取りと黒い斑点があります。また、後翅の表の黒斑の中に水色の小さな点があります。夏に発生する成虫(夏型)はくすんだ黄色で、縁取りや斑点が黒っぽいが、秋に発生する成虫(秋型)は黄色の部分が鮮やかな山吹色で、褐色の縁取りが薄く、黒い斑点も小さい。いっぽう翅の裏は前後とも赤褐色で、枯葉にまぎれる保護色となります。また、後翅の裏にはC字型の小さな模様があり、学名の「c-aureum」(金色の"C"の~)はここに由来しています。
調査期間 月日~月日
キビタキ
自由に調査した生きもの
全長13~14cm。雄は頭部から背面にかけて黒く、眉斑、腹部と腰は黄色。翼に白い斑がある。喉は、鮮やかな橙黄色である。雌は上面は褐色で、腹部は褐色がかった白色。山地の明るい雑木林に住み、昆虫類、節足動物等を捕食する。時々空中捕食や地上採食もする。
「ピッコロロ、ピッコロロ」と美しい声で鳴く。さえずりには多くの種類があり、生息地域によっても異なる。また、キビタキの囀声は大変に変化に富んでおり、時には「オーシツクツク」とまるでセミのツクツクボウシの鳴声とそっくりな囀りをすることがある。他の鳥類の声を真似ることもある。
調査期間 月日~月日
クツワムシ
自由に調査した生きもの
クツワムシとは、バッタ目キリギリス科の昆虫。体は緑色または褐色で、翅は幅広い。雄は「ガチャガチャ」と鳴く。日本固有種で、関東以南から九州まで分布。大型で体高が高く、ずんぐりとしたその体の側面積は日本のキリギリス亜目中最大(体長ではカヤキリの方が遥かに上回る)。また、肉食性が強い同亜目にあって、草食、しかもほぼクズの単食という食性は異色といえる。メスはオスよりも翅が細長く、体が巨大であることを除けば、ツユムシやクダマキモドキにやや似るが、産卵管は剣状である。体色は個体変異が大きく、緑色の個体と褐色の個体がある。保護色と考えられるが、両者は同所的に混在し、生息フィールドごとに同じ色の個体群が安定して棲んでいるわけではない。
調査期間 月日~月日
クロアゲハ
自由に調査した生きもの
クロアゲハ
クロアゲハ(黒揚羽)は、チョウ目・アゲハチョウ科に分類されるチョウの一種。成虫の前翅長は45-70mmほどである。翅の表裏とも黒色で、裏面には後翅外縁に赤斑が並び、日本産のものには尾状突起がある。オスには後翅前縁に白い帯が見られる。この白い帯は時間と共に黄味をおびる。春型は夏型よりも小形で、赤斑が発達し、色もより濃い黒色をしている。4月から8月ごろまで年に2-4回発生する。ジャコウアゲハやオナガアゲハ、カラスアゲハなどと比べて尾状突起が短い。幼虫はナミアゲハと似ているが、緑色の部分が濃く暗めである。幼虫の食草は、カラタチ、ユズ、サンショウ、ミヤマシキミなどの柑橘類の葉である。
調査期間 月日~月日
コウヤボウキ
自由に調査した生きもの
コウヤボウキ(高野箒)はキク科コウヤボウキ属の落葉小低木。関東から九州までの山林の日当たりのよいところ、乾燥した林内によく見られる。高さは 60 - 100 cm で根本からたくさんの枝を出し、集団を作る。茎は細いが木質化していて硬い。1年目の枝につく葉は幅広い卵型、2年目の枝につく葉は細長い。冬には葉を落とし、枝のみが目につく。花は秋の遅く(9 - 10 月)に、1年目の茎に一輪ずつ咲く。頭状花は筒状花のみ十数個からなり、白い房状、長さ1.5cmほどで、花弁は細長くてよじれる。高野山で茎を束ねて箒の材料としたのでこの名がある。玉箒(たまぼうき、古くは「たまははき」)と呼ばれて古くから箒の材料とされ、正月の飾りなどにもされた。正倉院にある宝物の一つである子日目利箒(ねひめとほうき)はコウヤボウキを材料としたものであることがわかっている。
調査期間 月日~月日
コガラ
自由に調査した生きもの
コガラは、スズメ目シジュウカラ科コガラ属に分類される鳥類の一種。 ユーラシア大陸中緯度地域を中心に広くに分布する。日本では北海道、本州、四国、九州に周年生息する(留鳥)[6]。日本では本州以南では山地から亜高山帯の森林内に生息し、北海道では平地でも見られる[6]。北海道留萌振興局天塩郡天塩町の町の鳥に指定されている。全長は12-13 cm。翼開長は21 cm[6]。背面や翼、尾羽は褐色、腹面は淡褐色で覆われる。頭頂部と咽頭部の羽毛は黒い。側頭部から胸部にかけては白い羽毛で覆われる。ベレー帽を被ったようにも見える。雌雄同色。北海道に分布しているハシブトガラと似ているが、嘴がやや細いこと、鳴き声が違うこと、頭上と喉に光沢がないことなどにより区別できる。
調査期間 月日~月日
コゲラ
自由に調査した生きもの
天然林から雑木林や都市公園内の樹木など、木立のある場所ならば普通に観察される。本来は平地から山地の林に生息する鳥であるが、近年は都市の近郊にも定着しており、市街地に近い街路樹や人家の庭木、公園の樹木などでもよく見られる。つがいや家族がいっしょにいることが多く、お互いの確認をするため「ギー、ギー」という声を出す。なわばりの主張や、遠方への自分の位置の伝達、巣立ったヒナが親鳥に給餌をねだるときなどには、「キッキッキ」という強い声を出す。嘴で木を強く連続して叩いて音を出すドラミングも行う。ドラミング音は、アカゲラなどの大型のキツツキに比べ小さく短い場合が多い。
調査期間 月日~月日
コシアカツバメ
自由に調査した生きもの
日本では夏季に繁殖のため九州以北(主に本州中部以西)に飛来する(夏鳥)。日本国内の繁殖地は北へ拡大傾向にある。四国や九州で越冬する個体もいる。
全長17-20cm。翼開張33cm。最外側尾羽が非常に長い(燕尾型)。上面は光沢がある黒い羽毛で被われる。腰は赤褐色やオレンジ色で、和名の由来になっている。
市街地や農耕地などに生息する。繁殖地ではねぐらを作らず、繁殖後も渡りの時期まで巣をねぐらとして用いる。
食性は動物食で、主に昆虫を食べる。
集団営巣する傾向がある。崖や民家の軒下、橋桁などに土と枯れ草で固めた出入り口が細長い徳利や壺状の巣を作る。
調査期間 月日~月日
コナギ
自由に調査した生きもの
コナギ(小菜葱、子菜葱、小水葱、子水葱)は、ミズアオイ科に分類される一年性の水田雑草。ツバキバ、ツバキグサ、ナギ、イモグサ、ササナギ、ミズナギ、トリノシタ、ハートグサといった別名がある。なお、ナギやミズナギは同属のミズアオイの別名でもある。一年草で、地下茎などは持たない。茎は根元で数本に枝分かれし、小柄なものは地表をわずかに這い、大柄なものはやや斜めに立ち上がる。葉は長い柄があり、葉身は細い披針形から心形まで変異に富み、成長段階によっても変化する。おおむね、よく育つと幅広くなる。全株ともやわらかく、緑色で葉身表面はつやがあってやや色が濃い。晩夏から晩秋にかけて葉柄の基部に短い房状の穂を出し、花をつける。花はホテイアオイのそれに似るがずっと小さく、花弁はより細長い。花色も青紫となる。受粉後に果実を実らすと花穂は萎れ、下向きになる。冬に至ると植物体は種子を擁した花穂を残し、枯死する。果実は熟すと裂け、種子は水面に浮かんで散布される。
調査期間 月日~月日
コナラ
自由に調査した生きもの
コナラ(小楢)はブナ目ブナ科コナラ属の落葉広葉樹。別名ホウソ。「コナラ」の名は、もう一つの日本の主要なナラであるミズナラの別名であるオオナラ(大楢)と比較してつけられた。北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国に分布する。日本では雑木林に多く見られる。葉は長楕円型で縁に尖った部分がある。花は4 - 5月、若葉が広がる時に咲き、秋に実(ドングリ)が熟す。樹皮は灰色で、縦に裂け目が出来る。落葉樹だが、秋に葉が枯れた時点では葉柄の付け根に離層が形成されないため葉が落ちず、いつまでも茶色の樹冠を見せる。春に新葉が展開する頃に枯れた葉の基部の組織で離層が形成され、落葉が起きる。
調査期間 月日~月日
コバネイナゴ
自由に調査した生きもの
コバネイナゴは、バッタ目バッタ科に分類されるイナゴの一種。エゾイナゴ(蝦夷稲子)ともいう。日本(北海道、本州、四国、九州、対馬、種子島、屋久島、トカラ列島、奄美大島、沖縄本島、慶良間諸島、石垣島)、台湾に分布。成虫の体長はオスが28-34mm、メスが40mmほど。体色は明るい緑色で、側面には黒色の線が頭部から尾部まで走っている。背中は肌色、または緑色、まれに紅色。名の通り翅は短く、腹端を越えない場合が多いが、長翅型のものも見られる。本来はヨシなどの生えた湿った環境を好み、イネ科植物の葉を食べる。そのため水田に多く生息し、イネの葉を食べるので農業害虫として扱われる。成虫は7月ごろから現れ始め、11-12月頃までみられる。卵で越冬する。卵は卵嚢にくるまれており、他のバッタの卵嚢より泡が細かく、堅い。これは元々の生息地である沼地の土壌が冬の間乾燥に晒されるなど激しい乾湿の差に適応したものと思われ、他のイナゴ属よりも乾燥に強く、乾き気味の草原で他のバッタ類との混生も見られる。天敵の存在を感じると、止まっている草などの反対側に回り込んで身を隠そうとする習性がある。比較的逃げ足は早い。跳躍力に優れ、また長翅型は飛ぶこともできる。
調査期間 月日~月日
ゴマダラカミキリ
自由に調査した生きもの
ゴマダラカミキリは、コウチュウ目、カミキリムシ科に分類される甲虫の一種。フトカミキリ亜科としては大型で姿が目立ち、また、食樹も広範であるため都市部の街路樹、庭木、公園樹木でもよくみられるため、国産カミキリムシ中で最もよく知られる種の一つである。成虫の体長は2.5cm-3.5cmほどで、全身が黒い。特に前翅は光沢のある黒色に白い斑点が並んでいてよく目立ち、和名もこれに由来する。前翅以外の部分はあまり光沢がなく、腹側や脚は青白い細かい毛で覆われる。触角は体長の1.5倍ほどで、触角を形作る各節の根もとにも青白い毛があるため、黒と青のしま模様に見える。日本全土に分布し、離島では佐渡島、伊豆諸島、対馬、屋久島に分布する。
調査期間 月日~月日
サクラ(ソメイヨシノの実)
自由に調査した生きもの
ソメイヨシノは、エドヒガン系の桜と日本固有種のオオシマザクラの雑種の交配で生まれた日本産の園芸品種のサクラ。遺伝子研究の結果、ソメイヨシノはエドヒガンとオオシマザクラの雑種が交雑してできた単一の樹を始源とするクローンであることが判明している。日本では、サクラは固有種を含んだ10類の基本の野生種を基に、これらの変種を合わせて100種以上の自生種があり、さらにこれらから育成された園芸品種が200種以上あり、分類によっては600種ともいわれる品種が確認されているが、ソメイヨシノは明治の中頃からこれらの多品種のサクラのうち圧倒的に多く植えられた品種であり、今日では、メディアなどで「桜が開花した」というときの「桜」はソメイヨシノ(の中の、気象台が定めるなどした特定の株)を意味するなど、現代の観賞用のサクラの代表種となっている。
調査期間 月日~月日
サラサドウダン
自由に調査した生きもの
サラサドウダンはツツジ科ドウダンツツジ属の落葉低木。別名、フウリンツツジ。樹高は2-5mになる。若い枝は無毛。葉は長さ3-10mmの葉柄をもって枝先に集まって互生する。葉身は倒卵形で、長さ2-5cm、幅1-2cmになり、先端はやや尖るか鈍く、下部は葉柄に流れる。葉の表面には短い毛が散生し、裏面の側脈の基部には褐色の縮れた毛が密生する。縁には先端が長い毛状になる微小鋸歯がある。花期は5-6月。枝先に長さ2-3cmの総状花序をつけ、10個ほどの花が1-2cmの花柄の先端に下垂してつく。萼は鐘形で4分の1ほどまで5裂する。花冠は長さ8-10mmあり、鐘形で先端は浅く5裂する。花冠の色は、先端が淡紅色になり下部は黄白色で紅色の縦条が入る。雄蕊は10本ある。果実は蒴果で上向きにつく。
調査期間 月日~月日
サルノコシカケ
自由に調査した生きもの
サルノコシカケ科(サルノコシカケか)(猿の腰掛け)(胡孫眼)とも表記:は、ヒダナシタケ目に属する科の一つである。一般に、「猿の腰掛け」の名の通り、樹木の幹に無柄で半月状の子実体を生じるものが多いが、背着生のものや、柄とかさとを備えるものもある。子実体は一般に堅くて丈夫(木質・コルク質・革質など)であるが、一部には柔らかな肉質のものもある。胞子を形成する子実層托は典型的には管孔状をなしているが、迷路状・ひだ状・鋸歯状などをなすこともあり、一つの種の中でも、子実体の生長段階の別、あるいは子実体の発生環境の影響などによって種々に変形することが多い。サルノコシカケという和名をもつ種は存在しないため、科名をサルノコシカケ科とするのは暫定的な処置である。タイプ種として、アミヒラタケを選択する説とタマチョレイタケを選択する説とがあり、前者の説をとるならアミヒラタケ科、後者の説に準じるのであればタマチョレイタケ科の和名を採用するのが妥当であるが、まだ国際藻類・菌類・植物命名規約上の決着をみていない。この観点から多孔菌科の科名をあてることもある。
調査期間 月日~月日
サンシュユ(山茱萸)
自由に調査した生きもの
サンシュユは、ミズキ目ミズキ科の落葉小高木。ハルコガネバナ、アキサンゴ、ヤマグミとも呼ばれる。季語は春。中国及び朝鮮半島の原産地に分布する。江戸時代享保年間に朝鮮経由で漢種の種子が日本に持ち込まれ、薬用植物として栽培されるようになった。日本では観賞用として庭木などにも利用されている。日当たりの良い肥沃地などに生育する。高さ3-15 mになる落葉小高木。樹皮は薄茶色で、葉は互生し長さ4-10 cmほどの楕円形で両面に毛がある。
3月から5月にかけ、若葉に先立って4枚の苞葉に包まれた、花弁が4枚ある鮮黄色の小花を木一面に集めてつける。花弁は4個で反り返り、雄しべは4個。夏には葉がイラガやカナブンの食害を受ける。晩秋に付ける紅色楕円形の実は渋くて生食には向かない。
調査期間 月日~月日
シナノキ
自由に調査した生きもの
シナノキ(科の木、級の木、榀の木)は新エングラー体系やクロンキスト体系ではシナノキ科、APG体系ではアオイ科シナノキ属の落葉高木。日本特産種である。 長野県の古名である信濃は、古くは「科野」と記したが、シナノキを多く産出したからだともいわれている。九州から北海道までの山地に分布する。幹の直径は1m、樹高は20m以上になる。樹皮は暗褐色で表面は薄い鱗片状で縦に浅く裂けやすい。 葉は互生し、長さ6-9cm、幅5-6cmで先のとがった左右非対称の心型。周囲には鋸状歯がある。春には鮮やかな緑色をしているが、秋には黄色に紅葉する。 初夏に淡黄色の小さな花をつける。花は集散花序で花柄が分枝して下に垂れ下がる。花序の柄には苞葉をつける。果実はほぼ球形で、秋になって熟すと花序とともに落ちる。
調査期間 月日~月日
シマヨシノボリ
自由に調査した生きもの
全長約7 cm。体側に約6個の明瞭な横斑がある。頬にはミミズ状の赤色の細長い斑紋が散在し、胸びれの基底付近には三日月状の斑紋が2~3個ある。背びれ、尾びれ、尻びれの地色は淡く、その上に数列の濃色小斑が並ぶ。尾柄部にはカイゼルひげに似た黒色斑がある。腹部の中央に長方形の大きい青色斑が1個存在する。繁殖期には雌の腹部全体が青色を帯びる。
類似種
ヨシノボリ属の魚類は吸盤状の腹びれを持つハゼ科の中で、上唇が厚く、頬が膨らんで、えら蓋より前には鱗(うろこ)がないという特徴を持つ。同じ属にシマヨシノボリ、オオヨシノボリ、トウヨシノボリ、カワヨシノボリなどがいる。シマヨシノボリは、頬にミミズ状の斑紋があることで他と区別できる。
生息場所
川の中流域を中心に生息し、特に平瀬に多い。大河川にも小河川にも分布する。 孵化した仔魚は海へ下り、2~3ヵ月間を海で暮らす。全長1.5~2 cmに成長した後、河川へ遡上する。
調査期間 月日~月日
シャクトリムシ
自由に調査した生きもの
シャクトリムシ(尺取虫)は、主としてシャクガ科のガ類の幼虫である。特徴のある歩き方で愛嬌がある。別名は尺蠖(しゃっかく)、蚇蠖(おぎむし)。 シャクガ科のガの幼虫は、多くが毛や針に覆われない、所謂イモムシであるが、通常のイモムシとは様々な点で異なっている。通常のイモムシは、胸部に3対の足を持ち、腹部に5対の疣足があるが、シャクガ科では腹部の疣足が後方の2対を残して退化している。 シャクガの幼虫は、他のイモムシと比べて細長いものが多い。通常のイモムシは体全体にある足と疣足を使い、基物に体を沿わせて歩くが、シャクトリムシは体の前後の端にしか足がない。そこで、まず胸部の歩脚を離し、体を真っ直ぐに伸ばし、その足で基物に掴まると、今度は疣足を離し、体の後端部を歩脚の位置まで引き付ける。この時に体はU字型になる。それから再び胸部の足を離し、ということを繰り返して歩く。この姿が、全身を使って長さを測っているように見えることから、「尺取り虫」と呼ばれる。
調査期間 月日~月日
シラウオ
自由に調査した生きもの
体は細長いが、後ろに向かって太くなり尾びれの前で再び細くなるくさび形の体形である。死ぬと白く濁った体色になるが、生きている時は半透明の白色で、背骨や内臓などが透けてみえる。腹面に2列に並ぶ黒色の点があり、比較的、目は小さく口は大きい。
シロウオとは生態や姿がよく似ていて、料理法もほぼ同じで混同されやすいが、シロウオはスズキ目ハゼ科で分類上は全く別の魚である。区別点は
シラウオの口はとがっていて、体型がくさび形をしている。
シラウオのうきぶくろはシロウオほどはっきり見えない。
シラウオには「あぶらびれ」(背びれの後ろにある小さな丸いひれ)がある。これはアユやシシャモ、ワカサギなどと近縁であることを示す。
などがある。
調査期間 月日~月日
ジムグリ
自由に調査した生きもの
ジムグリ(地潜)は、ナミヘビ科に分類される無毒のヘビの一種。全長70-100cm。[1]体色は赤みがかった茶褐色で、黒い斑点が入る。個体により、ジグザグ状になる。斑点は成長に伴い消失する。腹面の鱗(腹板)には黒い斑紋が入り、市松模様状になるため別名、元禄蛇とも呼ばれる。 頭部にアルファベットの「V」字の模様があり、この線が眼にかかるところが学名の由来(鼻眼鏡の意)となっている。上顎は下顎に覆い被さる。頸部は太く、頭部と胴体の境目が不明瞭。幼蛇は体色が赤褐色で、黒い斑紋や横縞が入る。また比較的寒い地域では、アカジムグリと呼ばれる赤みが強く黒い模様がほぼ消失した個体が出現することもある。ただし、これが個体群なのか、単なる色彩変化なのかは不明。また、北海道産の個体では体全体がオリーブグリーン色を呈するものがあり、それらの個体の腹側の模様は、市松模様ではなく縦縞のようになっているものもいる。
体鱗列数は21列[1]。
雌は雄に比べ太くなり、総排泄孔から尾にかけて細くなる。尾は雌が雄より短くなる[1]。
腹板は雄が200-219枚、雌は206-227枚[1]。尾下板、雄に63-76枚、雌が59-72枚[1]。
調査期間 月日~月日
ジンチョウゲ
自由に調査した生きもの
ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属の常緑低木。チンチョウゲとも言われる。漢名:瑞香、別名:輪丁花。 原産地は中国南部で、日本では室町時代頃にはすでに栽培されていたとされる。日本にある木は雄株が多く、雌株はほとんど見られない。挿し木で増やす。赤く丸い果実をつけるが、有毒である。花の煎じ汁は、歯痛・口内炎などの民間薬として使われる。
2月末ないし3月に花を咲かせることから、春の季語としてよく歌われる。つぼみは濃紅色であるが、開いた花は淡紅色でおしべは黄色、強い芳香を放つ。枝の先に20ほどの小さな花が手毬状に固まってつく。花を囲むように葉が放射状につく。葉の形は月桂樹の葉に似ているが月桂樹よりも軟弱。
調査期間 月日~月日
スギ
自由に調査した生きもの
樹形はふつう細長く直立し、高さ50 mに達するものもあるが、生育条件などによっては幹が太くなる。屋久島の縄文杉は樹高25.3 m、胸高周囲16.4 mに達し、推定樹齢は2000年代~7200年とされている。 また大王杉は樹高24.7 m、胸高周囲11.1 m、推定樹齢3000年とされている。
花は雄花と雌花があり、2月から4月に開花する。雄花は長さ5 mmくらいの楕円形で、枝先に密生する。雌花はほぼ球形で、鱗片が密着し、表面に小さな棘が出る。スギは風媒花で多量の花粉を飛ばすため、開花期には花粉症の原因となる。
調査期間 月日~月日
スギヒラタケ
自由に調査した生きもの
スギヒラタケ(杉平茸)は、キシメジ科スギヒラタケ属のキノコの一種であり、近年では毒キノコと確認されている。スギワカイ、スギワケ、スギカヌカ、スギカノカ、スギモタシ、スギミミ、スギナバ、シラフサ、ミミゴケ、オワケなど地方により様々な俗称で知られる。なお、スギヒラタケ属は一属一種の単型である。晩夏から秋にかけてスギ、マツなどの針葉樹の倒木や古株に群生する白色の木材腐朽菌で、分布は広く北半球の温帯以北の地域で発生する。傘の大きさは、2cm~7cm前後。縁は内側にまき、白色の傘に無柄で、形状は耳形から扇形に成長する。襞(ひだ)も白色で密度は高く、ひだの中ほどに枝分かれがある。なお、食用のヤキフタケに似ているが、ヤキフタケは傘にブナサルノコシカケに似た年輪の様な模様を生じるため模様の有無で見分けることが出来る。
調査期間 月日~月日
スズメバチ
自由に調査した生きもの
スズメバチの仲間はハチの中でも比較的大型の種が多く、性質はおおむね攻撃性が高い。1匹の女王蜂を中心とした大きな社会を形成し、その防衛のために大型動物をも襲撃する。また凶暴かつ好戦的で積極的に刺してくることも多いことで知られるが、これは巣を守るためで、何もせずとも襲ってくるように見えるのは、人間が巣の近くにいることに気付かないためである。スズメバチ科は4属67種が知られ、日本にはスズメバチ属7種、クロスズメバチ属5種、ホオナガスズメバチ属4種の合計3属16種が生息する。スズメバチの刺害による死亡例は熊害や毒蛇の咬害によるそれを上回る。
調査期間 月日~月日
スミウキゴリ
自由に調査した生きもの
スミウキゴリはハゼ科に属している淡水魚で、朝鮮半島のほか、国内では北海道・日高地方より屋久島まで分布し、隠岐や壱岐、対馬などにも分布している。
体は細長く、体の後部は側扁しているが、頭部はやや縦扁していて口は大きい。
体色は淡い灰褐色や緑色を帯びたような褐色などで、暗色の横帯が見られ、この帯は体の後方のものほどはっきりとしている。背びれや尾びれにははっきりとした暗色の縞が何本か見られ、尾柄には暗色の斑がある。また、体はドジョウのように滑りがある。ウキゴリによく似ていて、以前はウキゴリ汽水型と呼ばれていたが、スミウキゴリには、ウキゴリに見られる第一背びれ後方にあるはっきりとした黒い斑がなく、側線上の縦列斑も見られない。
調査期間 月日~月日
セグロカモメ
自由に調査した生きもの
セグロカモメは、チドリ目カモメ科に分類される鳥類の一種。全長約60cm。雌雄同色。背中と翼上面は明るい灰色で、頭部、首、腹、尾は白い。外側初列風切羽が黒く、先端に白斑がある。冬羽では後頭部から頸にかけて褐色の小斑がでる。くちばしは黄色く、下くちばしの先端近くに1つだけ赤い斑点がある。虹彩は黄色で、眼瞼(がんけん)は赤色。脚は薄いピンク。若鳥は全身灰褐色で、くちばしが黒い。風切羽と尾の先は暗褐色。虹彩は褐色で、眼瞼は暗い赤褐色。海岸や河口、内陸の湖沼に生息する。海が荒れる日には河口から大きな河川に移動したりする。コロニーで繁殖。しばしば大群をつくる。枯草や海藻で巣を作り、2~3個の卵を産む。抱卵日数は24~28日で、雌雄交代で抱卵する。雑食性で、魚類や昆虫、動物の死骸等を食べる。ユーラシア大陸の北部から中部、イギリスや北アメリカ大陸北部などで繁殖する。北方に生息する個体は冬には南にわたり越冬する。日本では冬鳥として渡来し、最も普通にみられる大型カモメ類。
調査期間 月日~月日
ゼンマイ
自由に調査した生きもの
ゼンマイは、ゼンマイ科の多年生シダ植物。山野に生え水気の多いところを好み、渓流のそばや水路の脇などによく出現する。根茎は短く斜めから立つ。葉は高さ0.5~1メートル、新芽はきれいなうずまき状で、その表面は綿毛で覆われているが、成長すると全く毛はなくなる。葉は2回羽状複葉。シダとしては切れ込みが少ないタイプに属する。栄養葉では個々の小葉は幅広い楕円形っぽい三角形で先端は丸く、表面につやがなく、薄い質である。胞子葉が独立し、栄養葉より高くまっすぐに立って棒状の小葉が並ぶ。まれに栄養葉の一部に胞子嚢が出る場合があり、これをハゼンマイとして区別する説もあるが、偶発的なもののようである。新芽の外観はややコゴミと似る。北海道から沖縄まで、国外では樺太、朝鮮、中国からヒマラヤまで分布する。
調査期間 月日~月日
タンポポ
自由に調査した生きもの
大きく分けると古来から日本に生育していた在来種と、近世に海外から持ち込まれた外来種がある。(現在は帰化種と言われている。)在来種は外来種に比べ、開花時期が春の短い期間に限られ、種の数も少ない。また、在来種は概ね茎の高さが外来種に比べ低いため、生育場所がより限定される。夏場でも見られるタンポポは概ね外来種のセイヨウタンポポである。
見分け方としては花期に総苞片が反り返っているのが外来種で、反り返っていないのが在来種。在来種は総苞の大きさや形で区別できる。しかし交雑の結果、単純に外見から判断できない個体が存在することが確認されている。
調査期間 月日~月日
ダイサギ
自由に調査した生きもの
ダイサギ(大鷺)は、ペリカン目サギ科に分類される鳥。 体長は 90cm ほどで、日本ではアオサギと並ぶ最大級のサギ。全身の羽毛が白色。白鷺の一種。雌雄同色。全体が白色で、脚と首が非常に長く、くちばしも長い。足は全体が黒い。夏羽ではくちばしが黒くなり、足の基部がわずかに黄色がかる。また胸や背中に長い飾り羽が現れる。眼先が緑がかる婚姻色が現れることもある。冬羽では飾り羽がなく、くちばしが黄色くなる。 チュウサギと似るが、チュウサギは体長が小さい。またダイサギはクチバシが長く、また眼下にある口角の切れ込みが眼より後ろまで食い込むことで容易に判別できる。
調査期間 月日~月日
ダイゼン
自由に調査した生きもの
全長29-29.5cm。腰は白い羽毛で覆われ、腋羽は黒い。
嘴は太い。嘴や後肢の色彩は黒い。
干潟、河口、水田などに生息する。
食性は動物食の強い雑食で、主にゴカイを食べるが昆虫類、甲殻類、貝類、種子なども食べる。
和名は平安時代には宮中での食事を司る大膳職において、特に美味であったことから食材としてしばしば用いられたことが由来とされる。また、かつては「ダイゼンシギ」と呼称されていたこともあったが、ダイゼンはシギではなくチドリの一種であることが判明したため「シギ」の字が取れて今の名前になったのではないか、と考えられている。
調査期間 月日~月日
ダイモンジソウ
自由に調査した生きもの
ダイモンジソウは、ユキノシタ科ユキノシタ属の多年草。根茎は短く、分枝しない。根出葉に長さ5-20cmになる葉柄があり、葉身は長さ3-15cm、幅4-20cmになる腎円形で、基部はくさび形または心形で、縁は5-17浅裂する。葉にはふつう長い毛が生える。花期は7-10月。高さ5-40cmになる花茎を出し、集散花序に白色まれに淡紅色の花をつけ、ときに円錐状になる。萼裂片は長さ2-3mmの卵形から卵状楕円形で、斜開する。花弁は上側の3弁が長さ3-4mmの楕円形で、下側の2弁が長さ4-15mmの線状楕円形になり、「大」の字になるが、上向きに咲く花の花弁はほぼ同じ長さになる。雄蕊は長さ3-4mmで10個あり、葯は橙赤色または暗紅色になる。雌蕊は2個の心皮からなり、花柱2本を残し上部までほぼ合着する。果実は卵形の蒴果で長さ4-6mm。種子は楕円形で長さ0.8mmになる。和名は、花が「大」の字に似ることからついた。
調査期間 月日~月日
ツチガエル
自由に調査した生きもの
ツチガエルは、カエル目・アカガエル科に分類されるカエルの一種。日本では水辺で見られる褐色のカエルである。北海道西部から九州までと周囲の島に分布し、日本以外では朝鮮半島と中国に分布する。ただし南西諸島や対馬などには生息していない。北海道では本来分布していない外来種である。1985年に札幌市南区藤の沢で初めて記録され、その後道内各地(長沼町・滝川市等)で定着が確認された。北海道のツチガエルが在来種か外来種かについては最近まで不明であったが、1970-1980年代にかけての本州産のコイの導入に紛れ込み侵入したことが判明している。
調査期間 月日~月日
ツマグロオオヨコバイ
自由に調査した生きもの
ツマグロオオヨコバイは、大型のヨコバイ類。鮮やかな緑の美しい虫で、日本各地で普通に見られる。農業害虫でもある。大きさは先端から後端(翅の端まで)が約13mm。背面は全体に美しい黄緑色。ただし、死ぬと色あせて橙黄色になる。頭部は前胸より幅狭く、背面に大きな黒い楕円形の斑紋がある。前胸背には円形の黒斑が3個、正三角形に配置する。小楯板にもその中央に丸い黒斑がある。前翅は全体に橙黄色で、先端には青黒い色の幅広い帯がある。後翅は全体に黒褐色で半透明となっている。幼虫は外形は菱形に近く、全体としては光沢があって透明感のある黄色をしている。頭楯は幅が広く、前に大きく膨らんでいる。中胸が幅広く、翅芽は大きい。
調査期間 月日~月日
ツルアリドウシ
自由に調査した生きもの
ツルアリドオシ(蔓蟻通し)は、アカネ科ツルアリドオシ属の地面を這う常緑蔓性の多年草。和名は、葉や花などがアリドオシに似ていることに由来する。常緑性の多年草。茎はその断面が円形で、無毛、長さは10-40 cmになるが、完全に這うか垂れ、地表を離れて上向きに伸びることはまずない。茎の節からは根を出す。葉は対生し、ごく小さな托葉がある。葉は卵形で長さ0.8-1.5 cm、幅は0.4-1.2 cm、長さ2-5 mmの葉柄がある。葉身は深緑でつやがあり、厚くて毛が無く、卵形で先端は短く尖り、基部は丸い。辺縁はやや波打っている。異型花柱性の被子植物。花期は6-7月で、枝先に長さ5 mmほどの花茎を出し、その先に花をつける。花は必ず2個着き、それぞれの花の基部にある子房は互いに合着している。花冠は白色で漏斗状になって長さ10 mm、先端は4裂し、裂片は大きく開いて径8 mm。裂片の内側には毛がある。雄蘂は4個あり、花冠内側から出て、開いた部分の葯が覗く。果実は熟すと赤くなり、丸くて径8 mm。果実は合着した二つの子房がまとまった形で膨らんだもので、左右2個の花の萼の痕が表面に残る。
調査期間 月日~月日
ナナカマド
自由に調査した生きもの
ナナカマド(七竈)は、バラ科の落葉高木。赤く染まる紅葉や果実が美しいので、北海道や東北地方では街路樹としてよく植えられている。北海道、本州、四国、九州の山地〜亜高山帯に分布する。高さ7〜10m程度になり、夏には白い花を咲かせる。葉は枝先に集まって着き、奇数羽状複葉。秋にはあざやかに紅葉し、赤い実を成らせる。実は鳥類の食用となる。果実酒にも利用できる。北欧などで魔よけとされているのは、ナナカマド (Japanese Rowan) と同じナナカマド属だが別種のセイヨウナナカマド (European rowan, Sorbusaucuparia) である。
調査期間 月日~月日
ナンキンハゼ
自由に調査した生きもの
樹高6 m。
葉は三角状広卵形で先端は尾状で、秋、紅葉する。
花は雌雄同株であり、5-6月開花する。雄花は総状花序で、その葉腋に雌花をつける。
果実は秋、少し三角のかかった球形の蒴果(さくか)を黒熟させ、3個の種子を出す。種皮は黒色であるが、その表面は脂肪に富んだ白色の蝋状物質で覆われる。蒴果が裂開しても、種子は果皮から自然に離脱することはなく、紅葉期から落葉後まで長く樹上に留まり、白い星を散らしたようで非常に目立つ。ムクドリなどの鳥類がこの種子を摂食し、蝋状物質を消化吸収して種子を排泄することで、種子分散が起こる。
調査期間 月日~月日
ニホンアカガエル
自由に調査した生きもの
ニホンアカガエルは、両生綱無尾目アカガエル科アカガエル属に分類されるカエルの一種。日本の固有種で、本州から九州及び周辺離島に分布している。また、伊豆諸島(八丈島)に人為的に移入されている。体長は3cmないし7.5cm。体色は赤褐色で、背中の左右の黄色い筋が真っ直ぐ平行に通っている。オタマジャクシの背中には一対の黒斑がある。単独で生活。普段は草むらや森林、平地、丘陵地等の地上で暮らす。昆虫やクモ類を食料とする。冬眠をするが、暖かい時は真冬も活動する。
産卵は他のカエルより早く、1月から始まり、時には12月でも産卵する。産卵数は500-3000卵ほど。産卵場所は水田(湿田)や湿地。繁殖期が終わると再び斜面林の落ち葉等に潜り5月頃まで冬眠する。
生息数の減少[編集]
近年の水田周辺の水路整備に伴うコンクリート製水路による生息域の分断、圃場整備に伴う冬期の乾燥化やなどの環境変化により、カエル類の生息数が減少しているが、本種はその影響を非常に強く受ける[3]。
調査期間 月日~月日
ノギク
第一候:東風解凍(はるかぜこおりをとく) 月日~月日
野菊は、野生の植物でキクに見えるもののことである。キクはキク科の植物であるが、この類の花には大きな特徴がある。菊の花と一般に言われているものは、実際には多数の小さい花の集合体であり、これを頭状花序と言う。頭状花序を構成する花には大きく2つの形があり、1つはサジ型に1枚の花弁が発達する舌状花、もう1つは花弁が小さく5つに割れる管状花である。キクの花の場合、外側にはサジ型の舌状花が並び、内側には黄色い管状花が密生するのが基本であるが、栽培種には形の変わったものもある。
このような特徴のキク科植物は、非常に多い。ガーベラやヒマワリ、コスモスもそうである。しかしこれらの花が野生で存在しても野菊とは呼ばない。草の形で言えば、ヒマワリは大きすぎる。タンポポやガーベラのような、根出葉がロゼット状にあり、茎には葉がないものもそれらしく見えない。したがって、あまり背が高くならず、茎に葉がついた姿のものに限られる。また、アキノキリンソウのように頭花が小さいものもそれらしく見えない。さらに、菊と言えば秋の花であるから、秋に咲くものをこう呼ぶことが多い。
調査期間 月日~月日
ノコンギク
自由に調査した生きもの
ノコンギク(野紺菊)は、野菊の1つでヨメナに非常に似ている。ただし種内の変異は大きく、同種とされるものにはかなり見かけの異なるものがある。
地下茎が横に這い、あちこちから枝を出すので、まとまった群落を作りやすい。茎は立ち上がって枝を出し、高さは50-100cmに達するが、草刈りをされた場合など、はるかに小さい姿でも花をつけている。根出葉は柄があって卵状長楕円形、茎葉は柄がなくて卵状楕円形から卵形で三行脈、縁には粗くて浅い鋸歯が出る。いずれも葉の両面ともに短い毛がある。根出葉は花時にはなくなる。
花は8月から11月頃まで咲く。茎の先端の花序は散房状で、頭花は径2.5cmほど、周辺の舌状花は細長くて紫を帯びた白から薄紫、中央の管状花は黄色。痩果は長さ1.5-3mmで先端には4-6mmの冠毛が多数ある。
調査期間 月日~月日
ノスリ
自由に調査した生きもの
ノスリは、鳥類タカ目タカ科ノスリ属の1種である。従来、ノスリ属の模式種ヨーロッパノスリなどと同種とされていたが、2008年の分子系統により別種と判明した。中央・南シベリア、モンゴル、中国、日本に棲息する。夏季は亜寒帯や温帯域で繁殖し、冬季は熱帯や温帯への渡りを経て越冬する。日本では亜種ノスリ、亜種ダイトウノスリ、亜種オガサワラノスリが生息する。亜種ノスリは、北海道、本州中部以北、四国の山地で繁殖し、繁殖地では留鳥である。この他南西諸島を除く全国に冬鳥として飛来する。亜種ダイトウノスリは大東諸島に留鳥として生息したとされていたが、すでに絶滅しているとされる。亜種オガサワラノスリは小笠原諸島に留鳥として周年生息する。
全長50–60cm。翼開長100–140cm。体重500–1300g。オスよりもメスの方が大型になる。背面は褐色、腹面は淡褐色の羽毛に覆われる。喉の羽毛は黒い。
調査期間 月日~月日
ハクセキレイ
自由に調査した生きもの
ハクセキレイはセキレイ科に分類される鳥類。世界中に広く分布するタイリクハクセキレイの一亜種。ロシア沿海地方・ハバロフスク地方の沿岸部、カムチャツカ半島、千島列島、樺太、日本列島(北海道、本州)および中国東北部に分布する留鳥または漂鳥。冬場の積雪地でも観察される。日本では、かつては北海道や東北地方など北部でのみ繁殖が観察されていたが、20世紀後半より繁殖地を関東・中部などへと拡げ、現在は東日本では普通種になっている。また、西日本ではタイリクハクセキレイに容姿が似るホオジロハクセキレイも観察される。体長21cm ほどで、ムクドリよりやや小さめで細身。他のタイリクハクセキレイ亜種より大型になる。頭から肩、背にかけてが黒色または灰色、腹部は白色だが胸部が黒くなるのが特徴的である。顔は白く、黒い過眼線が入る。セグロセキレイと類似するが、本種は眼下部が白いことで判別できる。セグロセキレイやキセキレイと同様、尾羽を上下に振る姿が特徴的である。
調査期間 月日~月日
ハクチョウ
自由に調査した生きもの
ハクチョウとは、カモ科の7種の水鳥の総称。シベリアやオホーツク海沿岸で繁殖し、冬季は温暖な日本などへの渡りをおこない越冬する大型の渡り鳥である。現生の空を飛ぶ鳥の中では最大級の重量を有している。おとなしいイメージもあるが、子育て中の野生個体は警戒心が強くなっており、雛を捕まえようとした人間を追い払う例も報告されている。日本語のハクチョウは、文字通り「白い鳥」という意味だが、名称に反してハクチョウ属には「黒い鳥」である「コクチョウ」も存在する。寿命は野生で最長20年ほど、飼育状態では20年から30年ほどである。
調査期間 月日~月日
ハシブトガラス
自由に調査した生きもの
ハシブトガラスは、スズメ目カラス科カラス属に分類される鳥類の一種。日本で「カラス」といえば本種かハシボソガラスを指すのが一般的である。ユーラシア大陸東部(東洋区、旧北区東部)に分布する。日本では留鳥として、小笠原諸島を除き全国で、低地から山地まで幅広く分布する。全長56cm、翼開長100cm、体重550-750gほどで、全身が光沢のある黒色をしており、雌雄同色。ハシボソガラスに似るがやや大きく、嘴が太く上嘴が曲がっているところと、額(嘴の上)が出っ張っているところで判別できる。なお、突然変異で白い個体が出現することもあり、これはアルビノまたは白変種と考えられる。
調査期間 月日~月日
ハシボソガラス
自由に調査した生きもの
ハシボソガラスは、鳥綱スズメ目カラス科カラス属に分類される鳥。ユーラシア大陸(東部、西部)。日本では、ほぼ全域の平地から低山に分布する留鳥。全長50cmほどで、全身が光沢のある黒色をしており、雌雄同色。外から見える羽は黒いが、皮膚に近いところの短い羽毛はダウンジャケットのように白く柔らかな羽毛で、寒さに非常に強く冬も平気で水浴びをする。地肌の色は黒っぽい灰色。脚とクチバシも黒色である。突然変異で白い個体が出現することもあり、これはアルビノまたは白変種と考えられる。ハシブトガラスに似るがやや小さく、嘴が細く上嘴があまり曲がっていないところと、額(嘴の上)が出っ張っていないところで判別できる。ハシボソガラスと最も近縁な種はクビワガラスであり、ハシブトガラスはやや離れている。
調査期間 月日~月日
ハト
自由に調査した生きもの
鳩は、ハト目・ハト科に属する鳥類の総称である。体に比べて頭が小さく、胸骨、胸筋が発達してずんぐりとした体型が特徴である。ハト目には世界では約42属290種あり、そのうち日本の在来種は、カラスバト、アカガシラカラスバト、ヨナクニカラスバト、リュウキュウカラスバト、オガサワラカラスバトキジバト、リュウキュウキジバト、シラコバト、ベニバト、リュウキュウキンバト、アオバト、リュウキュウズアカアオバト、チュウダイズアカアオバト13種があげられる。このうち、リュウキュウカラスバトとオガサワラカラスバトの2種は、絶滅したと考えられていたが、近年、DNA調査により亜種がいくつかの諸島部で生存していることが確認された。
調査期間 月日~月日
ハマキムシ
自由に調査した生きもの
ハマキムシとは、ハマキガ科の幼虫の総称です。自分で出した糸で2~3枚の葉っぱをつづって巻き、その中に潜んで葉っぱや新芽、つぼみ、果実の表面を食害していきます。日本には500種類以上が存在し、中でもチャハマキとチャノコカクモンハマキ(コカクモンハマキ)などが代表的なものとなっています。
生態
体長は、チャハマキの幼虫で約25mm、チャノコカクモンハマキの幼虫で約20mmの大きさです。成長すると1~1.5cmほどの地味な色合いの蛾になります。集団行動はせず、孵化した幼虫はそれぞれ個別に活動します。やわらかい葉っぱは巻き、かたい葉っぱは2~3枚を糸で合わして中に潜みます。30日ほどでサナギになり、冬であれば幼虫のまま巻いた葉っぱの中で過ごします。
種類と被害にあいやすい植物
チャハマキ サクラ/柑橘類/リンゴ/ウメ/柿/サルスベリ/ツツジ/カナメモチ/ツバキ/サザンカ/キンモクセイ/コニファー/クチナシ
チャノコカクモンハマキ バラ/柑橘類/ブドウ/柿/ゼラニウム
カクモンハマキ サクラ/栗/ウメ/リンゴ
クロネハイイロハマキ サクラ/リンゴ/ウメ
ミダレカクモンハマキ サクラ/栗
リンゴコカクモンハマキ リンゴ/サクラ/バラ/モモ/ウメ
調査期間 月日~月日
ハマゴウ
自由に調査した生きもの
ハマゴウ)はハマゴウ属の常緑小低木で砂浜などに生育する海浜植物。別名ハマハイ、ハマボウ(アオイ科にもハマボウがある)。茎は地面を這い、半ば砂に埋もれて伸びる。枝は4稜があり、直立または斜上し、高さは30-70cmになる。葉はふつう単葉で、まれに3出複葉になるものもあり、対生する。葉身は楕円形から広卵形で、長さ3-6cm、幅2-4cm、縁は全縁、裏面は白い毛で被われる。葉柄は長さ5-10mmになる。花期は7-9月。枝先に円錐花序をつけ、芳香のある青紫色の花をつける。萼は長さ3-4mmの鐘形で5歯がある。花冠は長さ12-16mmになる漏斗状で、5裂し唇形になり、下部の裂片が他の裂片よりはるかに大きい。雄蕊は4個、花柱は1本で花冠を突き抜け、柱頭が2裂する。果実は球形の核果で、水に浮き海流に流される。
調査期間 月日~月日
ハンカイソウ
自由に調査した生きもの
ハンカイソウは、キク科メタカラコウ属の多年草。茎の高さは60-100cmになる。根出葉は長い葉柄があり、葉身は掌状に深く裂け、長さ、幅は30cmになる。茎につく葉は3枚で、茎に互生し、葉柄の基部は広い鞘となる。芽出しの時の葉はヤブレガサのようにすぼんでおり、成長とともに展開する。花期は6-8月。茎の上部に散房状に2-8個の頭花をつける。頭花は黄色で、径10 cmに達する。舌状花は10個ほど。トウゲブキ(エゾタカラコウ)にはある総苞の基部と花柄の基部の苞はない。冠毛は赤褐色で、長さ6-7.5mmになる。
調査期間 月日~月日
バラ
自由に調査した生きもの
バラは、バラ科バラ属の総称である。あるいは、そのうち特に園芸種(園芸バラ・栽培バラ)を総称する。ここでは、後者の園芸バラ・栽培バラを扱うこととする。バラ属の成形は、灌木、低木、または木本性のつる植物で、葉や茎に棘を持つものが多い。葉は1回奇数羽状複葉。花は5枚の花びらと多数の雄蘂を持つ(ただし、園芸種では大部分が八重咲きである)。北半球の温帯域に広く自生しているが、チベット周辺、中国の雲南省からミャンマーにかけてが主産地でここから中近東、ヨーロッパへ、また極東から北アメリカへと伝播した。南半球にはバラは自生しない。
調査期間 月日~月日
ヒメカンスゲ
自由に調査した生きもの
ヒメカンスゲは単子葉植物カヤツリグサ科スゲ属の多年生草本である。スゲとしては小柄で、山間ではごく普通に見られる。名前は姫寒菅で、カンスゲに似て小さいことから。葉は堅くて細長く、巾は2-4mm、深緑でつやがある。。縁はかなりざらつく。常緑性。少数株が集まり、地下か地表に匍匐茎を出す。根元の鞘は紫に色づく。花茎は高さは10-40cm、先端の頂小穂は雄小穂で、黒褐色から褐色でやや太い楕円形。その下には互いに離れて数個の雌小穂が出る。その基部にある苞は鞘状で、先端部は針状にとがる。鞘は紫っぽく色づく例が多い。雌小穂は細長い線形で、下部のものははっきりした柄があり、斜め上に向いて出る。小花はややまばらにつく。果胞は倒卵状楕円形で先端は短い嘴となり、やや反り返る。鱗片は紫褐色で果胞より少し短い。かなり早い時期に咲く植物である。三月から四月、他のスゲ類よりも早くに花が咲く。特に花茎先端の雄小穂は葯が多数突き出るが、これがやや黄色みが強く、細長くて大きく、黄色い房のように見え、小柄ながらも他のスゲ類よりよく目立つ。
調査期間 月日~月日
ヒメスズメバチ
自由に調査した生きもの
ヒメスズメバチは、ハチ目・スズメバチ科の昆虫である。体長は働きバチで25~33mm、女王バチで32~35mm。亜種ツシマヒメスズメバチ以外は腹部末端の2節は黒く、他のスズメバチとの区別は容易とされる。巣の規模は、日本産スズメバチ属の中では最小で、総育房数は100から450程度。巣は木の枝のような開けた場所ではなく、土中や樹洞のような閉鎖空間に造る。働きバチの数は他種に比べ非常に少ない10から40ほどで、営巣期間は短い。
主にアシナガバチ属やホソアシナガバチ属の巣を襲い[2]、ヒメスズメバチの巣1つに対し、150から200のアシナガバチの巣が必要とする推定もある[4]
調査期間 月日~月日
ヒョウモンチョウ
自由に調査した生きもの
標準的な和名をあてられているが、本種は日本国内ではそれほど一般的な種ではなく、他のヒョウモンチョウ族の蝶との区別のために「ナミヒョウモン」と呼ばれることもある。日本国内で繁栄しているヒョウモンチョウ族のチョウ、ミドリヒョウモンやツマグロヒョウモンなどは本種より大きく、趣味者には「大型ヒョウモン」と呼ばれ、こちらはそれと区別して「中型ヒョウモン」と呼ばれる。
大型ヒョウモンよりもゆるやかに飛翔し、前翅先端は丸く、出現時期もより早い。また大型ヒョウモンの成虫は秋まで見られるものが多いが、本種は夏の終わりとともにいなくなる。
調査期間 月日~月日
ヒルガオ
自由に調査した生きもの
ヒルガオは、ヒルガオ科の植物。アサガオ同様朝開花するが昼になっても花がしぼまないことからこの名がある。つる性の多年草で、地上部は毎年枯れる。春から蔓が伸び始め、夏にかけて道ばたなどに繁茂する。夏に薄いピンク色で直径5~6cmの花を咲かせる。花の形は漏斗形。苞葉が萼を包み込むので、帰化植物のセイヨウヒルガオと区別できる。アサガオと違って鑑賞用に栽培されることは、殆ど無い。また、結実することはまれであるが、地下茎で増え、一度増えると駆除が難しいため、大半は雑草として扱われる。花や蕾は食用に適しており、アクも少ないため生食も可能な野草として知られている。黄色のヒルガオは無い。ヒルガオの花言葉は「絆」。根で組み合っているので、「絆」という花言葉になったと思われる。
調査期間 月日~月日
フクジュソウ
自由に調査した生きもの
キンポウゲ科の多年草。別名、ガンジツソウ(元日草)。毒草である。1月1日の誕生花。
花期は初春であり、3-4cmの黄色い花を咲かせる。当初は茎が伸びず、包に包まれた短い茎の上に花だけがつくが、次第に茎や葉が伸び、いくつかの花を咲かせる。この花は花弁を使って日光を花の中心に集め、その熱で虫を誘引している。その為、太陽光に応じて開閉(日光が当たると開き、日が陰ると閉じる)する。葉は細かく分かれる。夏になると地上部が枯れる。つまり初春に花を咲かせ、夏までに光合成をおこない、それから春までを地下で過ごす、典型的なスプリング・エフェメラルである。
調査期間 月日~月日
フユイチゴ(カンイチゴ)
自由に調査した生きもの
フユイチゴ(冬苺、Rubus buergeri)は、バラ科キイチゴ属の常緑匍匐性の小低木である。つる植物のように匍匐して地表を這い、高さはせいぜい30 cm。葉は丸っこく、浅く3裂する。葉表は緑色かやや褐色がかった緑でツヤがあり、縁には細かい鋸歯がある。裏面には細かい毛がある。葉は互生する。花期は9月から10月で、葉腋から花茎を出し、穂状に花弁が5枚の白い花を数個つける。晩秋から一ヶ月かけて赤い果実がなり、11月から1月のころに熟す。いわゆる木苺の形で、食用となる。木苺としては旨い方である。多くの木苺類は夏に熟すが、フユイチゴは冬に熟することが和名の由来である。別名は「カンイチゴ」。中国中南部・台湾・朝鮮半島南部[4]と日本の九州・四国・関東以西の本州に分布。森林の下生えに出る。林縁の道路ぞいなどに出現することも多い。山形県で危急種(絶滅危惧種Ⅱ類・VU)に指定されている。
調査期間 月日~月日
フヨウ
自由に調査した生きもの
フヨウ(芙蓉)はアオイ科フヨウ属の落葉低木。「芙蓉」はハスの美称でもあることから、とくに区別する際には「木芙蓉」(もくふよう)とも呼ばれる。 中国、台湾、日本の沖縄、九州・四国に自生する。日本では関東地方以南で観賞用に栽培される。幹は高さ1.5-3m。寒地では冬に地上部は枯れ、春に新たな芽を生やす。 葉は互生し、表面に白色の短毛を有し掌状に浅く裂する。 7-10月始めにかけてピンクや白で直径10-15cm程度の花をつける。朝咲いて夕方にはしぼむ1日花で、長期間にわたって毎日次々と開花する。花は他のフヨウ属と同様な形態で、花弁は5枚で回旋し椀状に広がる。先端で円筒状に散開するおしべは根元では筒状に癒合しており、その中心部からめしべが延び、おしべの先よりもさらに突き出して5裂する。 果実はさく果で、毛に覆われて多数の種子をつける。
調査期間 月日~月日
ブタナ
自由に調査した生きもの
ブタナは、キク科エゾコウゾリナ属の多年草。ヨーロッパ原産で、日本では外来種(帰化植物)として各地に分布する。原産地ではハーブとして食用にもされる。現在ではアメリカ大陸やオーストラリア、ニュージーランドなど、世界中に帰化している。日本には昭和初期に入ってきたとされ、北海道及び本州の広い範囲に分布。道路脇、空き地、牧場、草原、農耕地の周辺で生育している。開花時期は6〜9月頃。外観はタンポポに似るが、ブタナは30〜60cm程度の花茎が途中で数本に枝分かれ、それぞれの頭に直径3cmほどの黄色い花をつけるのが特徴。また花茎に葉は付いていない。葉はロゼット状で裏にびっしりと毛が生えており、根は深い。たくさんのブタナが隙間なく群生し、さながら黄色い絨毯を広げたような光景は美しいが、群生した地域では芝生が枯れてしまうなどの被害も発生するため、害草として駆除されてしまうことも多い。
調査期間 月日~月日
マエアカスカシノメイガ
自由に調査した生きもの
マエアカスカシノメイガは、鱗翅目・ツトガ科に属するガの一種。2cmほどの小さなガ。前翅前縁が赤褐色で、翅には鱗粉が少なく透けて見える。光の当たり具合によっては、CDの裏のような構造色を見ることもできる。北海道から沖縄までの日本全国に生息している。幼虫の食樹がキンモクセイなので、市街地に多い。幼虫は薄い緑色の小さなイモムシである。食樹はキンモクセイで、集団発生することもなく、また個体そのものも小さいので樹を枯死させるほどの被害はまずない。成虫はおもに昼間に活動するが、夜に灯火に飛来することもある。成虫で越冬。
調査期間 月日~月日
ミズオオバコ
自由に調査した生きもの
ミズオオバコは、トチカガミ科ミズオオバコ属の水草。湖沼やため池、水田などに自生する。日本を含むアジアや、オーストラリアなどに生息する。沈水状態で生育する。葉の大きさは5-40cmと環境によって変異が大きく、水深が深いところのほうが大型化する傾向にある。また染色体数にも多様性があり、2倍体(2n=22)から12倍体(2n=132)まで知られている。夏から秋にかけて、水面に花茎を伸ばし、3枚の丸い花弁をもつ紅色がかった白い花をつける。花は一日花。基本的に花茎1本から一つの花しかつけないが、1本の花茎から複数の花を開花させることもある。雄蕊は3から6本の、雌蕊は6本でともに黄色で一固まりにある。花が咲き終わると花茎は短縮し、水中に没するが、種子が熟すると再び水面にでて、ここで果実は三裂し、水面に種子を散布する。富栄養の浅い水域に多い。かつては水田における主要な水田雑草の一つであった。しかし、水田の環境変化、およびため池の埋め立てや水質汚濁などにより、生息数は激減している。
なお、田んぼビオトープなどで水田環境の回復を図っている場合、往々にして復活する。
調査期間 月日~月日
ミソハギ
自由に調査した生きもの
ミソハギは、ミソハギ科の多年草。湿地や田の畔などに生え、また栽培される。日本および朝鮮半島に分布。茎の断面は四角い。葉は長さ数センチで細長く、対生で交互に直角の方向に出る。お盆のころ紅紫色6弁の小さい花を先端部の葉腋に多数つける。盆花としてよく使われ、ボンバナ、ショウリョウバナ(精霊花)などの名もある。ミソハギの和名の由来はハギに似て禊(みそぎ)に使ったことから禊萩、または溝に生えることから溝萩によるといわれる。近縁のエゾミソハギとも、千屈菜(せんくつさい)と呼ばれて下痢止めなどの民間薬とされ、また国・地方によっては食用にされる。千屈菜(みそはぎ)は秋の季語。
調査期間 月日~月日
ミノウスバ
自由に調査した生きもの
ミノウスバは、チョウ目マダラガ科マダラガ亜科に属するガの一種である。成虫の翅は半透明で、胴体には黒色とオレンジ色の毛が生えている。雌雄で触角の形が異なる。幼虫は、黄色と黒色の縦縞模様になる。幼虫の食草は、マサキ、ニシキギ、マユミなどのニシキギ科に属する植物である。多く発生した時は、全葉を食べ尽くすこともある。若齢期は集団で葉を食べるが、大きくなると単独になる。幼虫は、鳥やトカゲなどの外敵に食べられそうになると、不快な味と臭いのするねばねばした毒液を出す習性がある。5月半ばには、木を離れて石の下などに繭を作り蛹になり、そのまま夏を過ごす。成虫は晩秋に羽化し、マサキ等の枝先に産卵する。そのまま越冬し、春になって新芽が出る頃に孵化する。
調査期間 月日~月日
ミミカイツブリ
自由に調査した生きもの
体長は33cmほどで、ハトくらいの大きさ。全長31-38cm、翼開長59-65cm。目が赤く、くちばしはまっすぐで、先がポツンと白くなっている。水に浮いている間は黒っぽいが、飛びたつと羽の内側に白い部分がみえる。
冬羽はのどから腹にかけて白く、他が黒い。夏羽では頭部と背中が黒、首が褐色、腹が白となり、後頭部に帯状の金色の飾り羽があらわれる。この飾り羽が長い耳のように見えるのでこの名がある。ハジロカイツブリとよく似ているが、くちばしがまっすぐで先が白いこと、顔の黒白の境界がはっきりしていることから区別する。
調査期間 月日~月日
ムモンホソアシナガバチ
自由に調査した生きもの
ムモンホソアシナガバチは、ハチ目,スズメバチ科も昆虫である。本州,佐渡,四国,九州,対馬,屋久島に分布。体長は約15~20mm。体型が細長く,体色は黄色で淡褐色の斑紋がある。メスの頭楯部分には班紋がないのが和名の由来。近似種のヒメホソアシナガバチ(Parapolybia varia)のメスの頭楯には黒褐色の縦紋があるので区別できる。林内および林縁の低木や草本の葉裏や枝,茎などに営巣する。最盛期の働きバチ数は最大で約100匹である。コナラなどの樹洞で集団で越冬する。攻撃性はやや強く,植林地の下刈りで刺されることが多い。
調査期間 月日~月日
モモスズメ
自由に調査した生きもの
モモスズメは、「桃雀蛾」と書き、成虫の後翅が桃色を帯びていること、翅を羽ばたかす姿が小さな鳥(雀)に似ていることに由来するという。「桃」については、幼虫が桃の葉を食べることに由来するという説もある。幼虫は、いわゆるイモムシで、6~10月に現れ、体長は70~80ミリになり、全身にざらざらした白い顆粒がある。体色は緑色、または黄褐色で、斑紋の入る個体もあるという。胸部と腹部の側面に黄白色の筋があり、胸部が横に1対、腹部は体節ごとに斜めに7対が走る。頭部は縦長の三角状で、若齢幼虫は角状に尖った突起が顕著
である。尻には長い刺状の尾角とよばれる突起がある。幼虫はまゆをつくらず、土中で蛹化する。バラ科(サクラ、ウメ、モモ、リンゴなど)、ニシキギ科(ニシキギ)、スイカズラ科(ハコネウツギ)などの葉を食べる。成虫は、5~8月に現れ、夜行性で、翅を開いたときの大きさは70~90ミリ。体色は褐色~暗褐色で、前翅に波状模様と黒い斑紋が1対あり、外縁はのこぎり歯状に裂け、内縁に沿って黒っぽい帯状の紋がある。後翅は桃色を帯び、黒い斑紋が2対ある。口吻は退化し、摂食しないという。
調査期間 月日~月日
モンキアゲハ
自由に調査した生きもの
モンキアゲハは、チョウ目アゲハチョウ科に分類されるチョウの一種。日本最大級のチョウで、後翅に黄白色の大きな斑紋があるのが特徴である。成虫は前翅長60 - 75mm、開張110 - 140mmほどで、日本に分布するチョウとしてはオオゴマダラやナガサキアゲハと並ぶ最大級の種類である。夏型は春型に比べて大型になる。翅は大きくて幅広く、後翅には尾状突起がある。色は全体的に黒いが、後翅には和名通り大きな黄白色紋があり、黒色系のアゲハチョウ類の中では比較的簡単に他種と区別できる。この斑紋は羽化したばかりの時はほぼ白いが、日数が経つにつれて黄色みを帯び、標本などでは黄色に近くなる。また、黄白色斑の周辺には小さな三日月状の赤い斑紋が並ぶ。メスはオスに比べてこの赤斑が大きい。また、南に行くほど配色はより鮮やかになる。
調査期間 月日~月日
ヤマグワ
自由に調査した生きもの
ヤマグワは、クワ科、クワ属の落葉高木で、幹は直立して分岐。樹皮は灰褐色で縦に不規則な斑線を生じ、粗ぞうである。葉は有柄で互生し、卵形または広卵形で先は短く鋭く尖り、基部は円形または浅心形、葉脈は3大脈に分かれ、さらに3~5の側脈を出す。 雌雄異株または同株。花は淡黄色小形で新枝の基部に腋生し有柄の穂状花序を出し下垂する。果実は多肉質になった宿存萼で包まれ、密に穂軸について長楕円形となり、これがいわゆる桑の実であるが、これは果穂である。増大した萼片は熟して黒紫色となる。北海道、本州、四国、九州、南千島、樺太、朝鮮半島、中国の温帯、暖帯に広く分布する。材は建築材、器具材、楽器材外用途範囲は広い。樹皮は和紙の原料となり、葉は養蚕用とする。果実は生食され、醸酒用ともする。
調査期間 月日~月日
ヤマボウシ
自由に調査した生きもの
さ5~10メートル。幹は灰褐色。葉は対生し、楕円(だえん)形または卵円形で長さ4~12センチ、全縁でやや波打つ。花は6~7月に開き、淡黄色で小さく、多数が球状に集合し、その外側に大形白色の総包片が4枚あり、花弁のように見える。
果実は集合果で9月頃に赤く熟し、直径1~3センチで球形、食用になる。種子は約3ミリで、大きい果実には3~4個、小さい果実では1個入っている。果肉はやわらかく黄色からオレンジ色でありマンゴーのような甘さがある。果皮も熟したものはとても甘く、シャリシャリして砂糖粒のような食感がある。果実酒にも適する。
山地に普通に生え、本州から九州、および朝鮮半島、中国に分布する。街路樹・庭園樹・公園樹としても用いられる。材は器具材として用いられる。近縁にハナミズキ(アメリカヤマボウシ)があるが、こちらの果実は集合果にならず、個々の果実が分離している。
調査期間 月日~月日
ヤマモモソウ(ハクチョウソウ・ガウラ)
自由に調査した生きもの
オーストラリアなどで野生化し、日本でも栽培種が逸出している。学名は以前はヤマモモソウ属(ガウラ属の)とされていた。現在はマツヨイグサ属に入れられる。和名はヤマモモソウであるが、普通、ハクチョウソウと呼ばれる。ヤマモモソウ属が使われないため、ハクチョウソウとした。中国名は山桃草。日本へは明治時代に渡来し、観賞用に栽培されている。現在では花がピンク色や濃い縁取りなどの園芸品種が多数あり、葉に斑入りのものもある。多年草、根茎があり、高さ50~150㎝、茎は短毛があり、直立し、多数、分枝する。葉は無柄、しばしば基部でロゼット状になり、茎葉は互生する。葉身は細かい毛があり、披針形、長さ1~9㎝、幅1~13㎜、縁に粗い鋸歯がある。花序は穂状花序又は総状花序、頂生及び腋生、長さ10~80㎝。花は直径2~3㎝。花弁は長さ10~15㎜、4個、上側に1列に並び、白色、古くなると、ピンク色になる。雄しべは長く、8個、花糸は毛状。葯は赤褐色。雌しべは1個、雄しべより長く、柱頭は4裂。果実は非裂開の小堅果状、断面が四角の紡錘形、長さ7~8㎜。種子は赤褐色。花期は5~9月。果期は秋。
調査期間 月日~月日
ラショウモンカズラ
自由に調査した生きもの
ラショウモンカズラは、シソ科ラショウモンカズラ属の多年草。茎は直立して高さは15-30cmになり、長い毛がまばらにはえ、草全体に芳香がある。花後、地上を這う長い走出枝を茎の下から出す。葉は対生し、長さ2-3cmの葉柄があり、形は三角状心形で、長さ2-5cm、幅2-3.5cmになり、葉の縁はあらい鈍鋸歯になり、基部は心形になる。花期は4-5月。萼は長さ約13mmの筒状になり、15脈あって先端は浅く5裂し、まばらに開出毛がはえる。花は唇形の鮮やかな紫色で、2-3個のまとまりになって数段につける。花冠は長さ4-5cmになり、上唇は短く2裂し、下唇は3裂しその中央裂片は大きく、下方に反り返って2つに浅く裂け、白地に濃紫色の模様があり、のど部の先端に開出する長毛がある。花の付け根につく包葉は、最下のものは葉とほぼ同じで、上にゆくと小さくなる。萼片は花より濃い赤紫色で花後も目立つ。
調査期間 月日~月日
リョウブ
自由に調査した生きもの
リョウブ(令法)はリョウブ科の落葉小高木である。若葉は山菜とされ、庭木としても植えられる。古名ハタツモリ。 高さは3-7mになる。樹皮は表面が縦長な形に剥げ落ちて、その後茶褐色で滑らかになるので、「サルスベリ」と呼ぶ地方もある。 葉は長さ10cm、幅3cmほどで倒卵形に近い楕円形、縁には細かい鋸歯がある。表面にはつやがなく、無毛または微毛を生じる。枝先にらせん状につくが、枝先にまとまる傾向が強い。 花は夏に咲き、花弁は白く5裂する。枝先の長い総状花序に多数の花をつけよく目立つ。果実はさく果で3つに割れる。
調査期間 月日~月日
ルコウソウ
自由に調査した生きもの
ルコウソウ(縷紅草)とは、ヒルガオ科サツマイモ属の非耐寒性つる性多年草である。 原産は熱帯アメリカであり、アサガオなどと同じように冬になり気温が下がると枯れてしまうため、園芸では春蒔きの一年草として扱われる。 葉は細く、羽状で、花は星型で直径2cmほどである。花色は白色、赤色、ピンク色などが一般的である。 花言葉は〔常に愛らしい〕。近縁な種として、マルバルコウや、ルコウソウとマルバルコウの交配種に当たるハゴロモルコウソウなどがある。ルコウソウと異なる点は花の色がオレンジ色に近いことと、葉の形状である。 また葉は、同属のマルバアサガオに似る。
調査期間 月日~月日
レンギョウ
自由に調査した生きもの
日本の公園や庭木などで「レンギョウ」として一般的に植栽されているのは、レンギョウ、シナレンギョウ、チョウセンレンギョウである。耐寒性耐暑性に優れているため、日本全国に分布している。大気汚染や病虫害にも強く、どんな土壌でもよく育つことから、庭木、公園、垣根に用いられることが多い。
これら3種はよく似ているが、幹を縦に切ると、レンギョウは芽の出る部分以外が中空、シナレンギョウは芽の出る部分を含み細かい梯子状の髄があり、チョウセンレンギョウは芽の出る部分以外に細かい梯子状の髄がある。また、レンギョウ、チョウセンレンギョウの枝は弓なりに長く伸び下垂するが、シナレンギョウは枝が直立し上向きに張って伸びる傾向があるため、園芸業界では、それぞれ「シダレレンギョウ(ツルレンギョウ)」「キダチレンギョウ」と区別して呼ぶことがある。
調査期間 月日~月日
ロクサイネンブツ
自由に調査した生きもの
六斎念仏(福井県若狭町三宅区)
指 定:県
種 別:無形民俗文化財
管理者:三宅六斎念仏保存会
所在地:三方上中郡若狭町三宅
指定年月日:昭和37. 5.15
六斎念仏の祖は空也上人で、室町時代に京都方面からこの地に伝えられたという。明治時代に中断があったが、大正5年(1916)に再興した。青年が念仏者となり子供が踊をし、太鼓と鉦を使用する。盆の13日夕方に区の西半分、14日に残り半分をまわり、六斎念仏を行う。普通は家の玄関前で行うが、新仏のあった家では、「獅子」と「牡丹」という曲を仏前で打つ場合もある。15日夜には、寺の施餓鬼の後、全曲目を打ち、24日には地蔵堂で打つ。曲目には、獅子、牡丹、千鳥、柏、今ばいの5種があり、念仏には、門つき念仏、融通和讃、しばや和讃がある。
調査期間 月日~月日
ワスレグサ
自由に調査した生きもの
ワスレグサは、キスゲ亜科の多年草の一種。広義にはワスレグサ属(別名キスゲ属、ヘメロカリス属)のことを指し、その場合は、ニッコウキスゲなどゼンテイカもユウスゲもワスレグサに含まれる。また長崎の男女群島に自生するトウカンゾウなどもワスレグサと呼ばれる。ワスレグサ(忘れ草)は、花が一日限りで終わると考えられたため、英語ではDaylily、独語でもTaglilieと呼ばれる。実際には翌日または翌々日に閉花するものも多い。中国では萱草と呼ばれ、「金針」、「忘憂草」などとも呼ばれる。ムラサキ科のワスレナグサとは無関係である。
調査期間 月日~月日
ワルナスビ
自由に調査した生きもの
ワルナスビ(悪茄子)はナス科の多年草。日本も含め世界的に帰化している外来種である。 アメリカ合衆国南東部(カロライナ周辺)の原産[1]。ヨーロッパ、アジア、オセアニアに移入分布する。 茎や葉に鋭いとげが多く、種子が家畜の糞などに混じって広がり、垂直および水平に広がる地下茎を張ってあっという間に繁茂する。耕耘機などですきこむと、切れた地下茎の一つ一つから芽が出てかえって増殖してしまい、また除草剤も効きにくいため、一度生えると完全に駆除するのは難しい。 花は白または淡青色で同科のナスやジャガイモに似ており、春から秋まで咲き続ける。果実は球形で黄色く熟し、プチトマトに似ているが、全草がソラニンを含み有毒であるため食用にはできず、家畜が食べると場合によっては中毒死することがある。 和名はこれらのたちが悪い生態により付けられた。英語でも「Apple of Sodom(ソドムのリンゴ)」、「Devil's tomato (悪魔のトマト)」などという悪名で呼ばれている。
調査期間 月日~月日