8月8日と9日に、島根大学の瀬戸先生と香月先生と共同で、北潟漁協の協力のもと、北潟湖の水質と底質の調査をしてきました。湖の北から南にかけて、水温や塩分、酸素、濁度、クロロフィル量などを測っていきました(写真1)。湖はアオコと赤潮が発生していて、透明度が1m以下のところがほとんど。今年は雨が少ないので、発生しやすいそうです。塩尻橋から上流は塩分濃度が低く、アオコが発生し、それより下流は塩分濃度が高く、赤潮が発生していました(写真2~4)。これがくっきり出ていて、見事でした。湖はつながっているのに、どうなっているのか興味がわきます。
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写真1 船から水質計を下して調査 |
写真2 発生していたアオコ |
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真水を3 水を採取 |
写真4 場所によってさまざまな色を呈する水 |
底質調査のためにエグマンパージ採泥器という道具で、湖底の泥の採取もしました。水質調査では湖の底は酸素が少なく、湖底の泥は真っ黒で臭いだろうと思ったら、そうでもなく、黒いには黒いけれど、臭いは少なめでした(写真5)。仮説としては、この原因は、湖のプランクトンは日中、光合成をして酸素をつくり、底に酸素がいきわたるけれど、夜には呼吸して酸素を使い尽くすために、黒い堆積物になる、というものですが、実際どうなのかはわかりません。夏の暑い時に、朝から晩まで夜通し調査する必要があるそうです。私たちの調査ではそこまでしていません。
写真5 エグマンパージ採泥器で採取した湖底の真黒な泥
結果は、データの整理ができていないので、整理できてからのお楽しみです。