12月から自然観察棟では薪ストーブが稼働しております。
冷え込みが厳しいこの頃、ご来館いただいた方にも「暖かい」と何度かご感想をいただき好評です。こちらのストーブでは、里山の保全で行う間伐や雑木の伐採で出た木や枝などの廃材を暖を取るための薪として活用しています。
そして薪を燃やして排出される二酸化炭素ですが、これは朽ちた植物が自然の中で分解される時に発生する二酸化炭素量とほぼ同じです。それゆえ薪の燃焼による二酸化炭素が里山の草木の光合成に使われるとすると、それにより樹木が成長し、それを再び薪として利用するという循環が生まれるので、結果的に二酸化炭素の排出量が少なくなっています。加えてこの薪ストーブは灯油等を使用しないため、限りある資源の節約にもつながるということもあり、自然観察棟では毎年薪ストーブを利用しております。
また、今年から白樺の樹皮を着火剤として利用しています。白樺の樹皮は油分を多く含んでおり、天然の着火剤として昔から使われていて、キャンプサイトや漫画などでも紹介されています。
さらに、薪ストーブの火がゆらゆらと燃える様子は、そのゆらぐ動きによりリラックス効果があると言われています。熱により体が温まるのはもちろんですが、このゆらぎによるリラックス効果で心も温まるのは、薪ストーブならではのものではないでしょうか。
里山里海湖研究所のYoutubeサイトにて、実際に薪ストーブが稼働している動画が公開されていますので、是非
こちらでご覧ください。
そしてこの季節は、マガモをはじめ、三方五湖に渡ってきたたくさんの野鳥をご覧頂けます。オジロワシももう五湖周辺にやって来ているそうなので、運が良ければ見られるかもしれません。風情ある冬景色もおすすめです。
自然観察棟にて薪ストーブや野鳥、外の景色を眺めることで、日々の疲れを少しでも癒していただけると嬉しいです。

