新型コロナウィルス感染症が世界規模で広がり、私たちの生活様式や働き方が大きな影響を受けています。コロナへの関心とともに、環境問題に関する関心も高まっています。
それは、おそらく人間がさまざまな行為や活動を積み重ねた結果が、命に関わる問題につながっているからではないでしょうか。SDGsに関し積極的行動を始める人も増えているようです。
さて、さとけん日記も工夫改善を意識しなければ、と思います。これまでうっかり気づかず見過ごしてきたものに今一度意識を振り向けてみます。
今回は「カルガモ」です。
野鳥図鑑を紐解けば詳しい説明がされているので、日々眺めてきた筆者の記憶箱から思い出せるものを取り出してみます。
・湖面にいるときは水に隠れて見えないが、足は鮮やかなオレンジ色。
・全体にこげ茶色だが、翼の中でも左右の脇の翼(翼鏡:よくきょう)は青色で美しい。
・留鳥(1年中見られる鳥)だが、エサや繁殖の関係からか多くは冬に南下してくる。
求愛期を経て春には北上する。
・求愛行動は一定のパターンがあるので、次第に分かってくる。
・真冬で北西季節風が強いときは、群れ全体が頭を風上に向け波間で揺れ続ける。
水中で足を動かして続け、寒さをものともしない。
・冬の陽だまりでは桟橋や岸辺の石に上り、首を縮め体をふくらませて暖をとる。
・観光地のカルガモと違い、誰も餌をやらないので人からは常に一定の距離を保つ。
・そっと近づいても写真のように一斉に飛び立ってしまう。
・産卵場所は水辺の草むらなどが多いようだが、まだお目にかかっていません。
・水草のような植物や小魚、昆虫を餌とする。
・田植え時には田んぼで餌をとる姿がよく見られる。
・田んぼは穂が伸びると姿を隠しやすく、雛を育てるには都合がよいようだ。
人間よりはずっと短い寿命(平均で5~10年程度)ですが、いつも見ていると可愛らしく、また健気に感じられてきます。多くの皆さんに三方の湖にカルガモを見に来ていただきたいと思います。
6月6日(日)に、今年度2回目の里山あそび教室「竹炭オブジェをつくろう!」を開催しました。嶺南地域の親子4組15名が参加してくれました。
講師は、研究所のふるさと研究員である福地伸二さん、久子さん、田中裕治さんが勤めてくださいました。
まず、参加者は、講師が準備したオブジェの見本をみてから、自分がオブジェにする竹材料の加工をはじめます。ドリルやのこぎり、やすりで思い思いの形にしていきます。ドリルを使うのが初めてのお子様もいましたが、講師の方の丁寧な指導のもと、安全に加工することができました。
加工した竹材料は、どんぐりや松ぼっくり、枝や葉っぱなどとともに空き缶に入れ、かまどの火であぶります。参加者の中には自宅で折り紙を使って毬や手裏剣を作って持参し、一緒に炭にしていく参加者もありました。
次は出来上がったオブジェを並べるベースの板の加工です。講師の田中さんが用意してくれた様々な木工加工道具が大活躍!ホールソーを使って杉の板に大きな穴をあけたり、トリマーで板のエッジを滑らかに加工していただきました。最後に塗料を塗って光沢を出して仕上げます。
さて、缶をあぶり続けること30分、少し冷やした後にいよいよ缶から炭を取り出します。どんな炭ができているかな?みんな楽しみに蓋を開けていきます。熱で元の形から変形したものや折り紙で作った作品が壊れてしまっているものもありましたが、みんなその変化を楽しんでいるようでした。
ホットボンドで炭とベースの板をくっつけて完成です。子ども達の自由な発想でオブジェをつくってもらおうという講師の方針で、見本とは違ういろいろなオブジェができていました。
最後に炭の効能や利用方法についてお尋ねされる参加者もあり、消臭や畑の土壌改善にも効果があることをお話させていただきました。
秋にも別のイベントを予定していますので、みなさん、またご参加くださいね。