新採用職員の研究事務員 石田です。
11月25日、石井研究員とともに、三方五湖自然再生協議会環境に優しい農法部会の活動として、田んぼの土壌調査を行いました。
調査の目的は、再生協議会の部会で、環境に優しい農法に認定した田んぼにおいてその土壌断面を観測調査し、根の張りやすさや保水力、透水性、酸素の通りやすさ等の評価を行うことです。
地下の様子は目に見えませんが、一般的に田んぼなどの人間活動に影響を受けた土壌や森林など長年にわたって植生の影響を受けた土壌の断面には、いくつかの層が形成されるとのことです。
調査方法は、まず調査対象の田んぼに穴を掘り、断面が観測できるようにします。
本来は深さ1mまで掘るとのことですが、簡易に行うため作土を含めて50cm程度まで掘り、断面に現れた層の厚さや色、土の硬さ、土性等を判別していきました。色や土性の判別は経験が必要だそうで、今回の調査は、岩本昭夫氏の協力をいただきました。
(色の判別) (硬度の調査)
(土性等の調査)
全部で4か所の田んぼの土壌調査を行い、今後、詳細に結果を評価していく予定です。
様々な環境で耕作された田んぼの土壌の現状を把握し、土壌環境の保全を通して「環境に優しい農法」の普及をめざしたいと思います。