若狭東高校で開催された「アブラギリシンポジウム」に参加してきました。
アブラギリの種からは桐油が採れ、江戸時代から昭和の半ばまで若狭地域は全国屈指の産地としてアブラギリが盛んに栽培されていたそうです。
石油の利用に伴いアブラギリの栽培は廃れましたが、繁殖力が高いアブラギリは各地で群生して植生にも影響しているとの事です。
シンポジウムでは油の絞り方や葉や幹の有効利用等について、若狭東高校生の研究紹介等がありました。
体験コーナーもあり、和紙と桐油を使ったコースター作りや、伐採したアブラギリを使ってのキノコの菌打ちなどを行いました。
アブラギリの樹は不要な雑木として伐採する場合には、生育が早くて大変です。しかし、資源として考えると、樹が早く大きくなるという性質はキノコ
の菌が早く回りやすく、他の材より軽く手軽にキノコ作りが楽しめるといった利点につながります。このような、これまでマイナスであったものを工夫
し、プラスに変えて利用するという考え方を研究所の活動にも見習いたいものです。
アブラギリの実 |
殻の中の種子 |
油しぼりの実演 |