里山の生態系を攪乱する野生動物による被害が問題となって久しいのですが、特に嶺南地域ではニホンジカによる造林地の被害が深刻です。 研究所のある若狭町でも容易に見られ、農地への侵入を防ぐ金網柵がいたるところに張り巡らされています。(写真左上) また、造林地では植林木への剥皮被害防止を目的としたネット巻きの処理したスギ林が目立ちます。(写真右上)
常に人手を必要とする里山は、人が住まなくなった集落の背後にあった竹林を雑木林に変えてしまう(写真左下)という現実を、おおい町名田庄挙原の皇子塚(写真右下)付近で見かけました。
その後、日本の棚田百選に選ばれた高浜町日引の棚田へ向かいました。
海を臨む棚田(写真左)は、田植えを待つ春の彩に包まれており、N研究員は地元の人に漁模様などを熱心に聞いていました。(写真右)