7月30日、アジアや欧米など世界各国からの研究者の方々約40名が、三方五湖を訪れ、年縞が採取された水月湖などを視察しました。
この視察は、地球史の自然、環境、人類などの世界中の研究者が集まる国際第四紀学連合(INQUA)第19回大会が、日本で初めて名古屋で開催されているのに合わせて、国内各地で企画された視察の一つです。
まず梅丈岳の山頂に登り三方五湖を一望した後、水月湖畔で立命館大学の中川毅教授から年縞のボーリング調査などに関する説明を受け、里山里海湖研究所では実物の年縞を見ながら北川主任研究員から年縞の展示などに関する説明を受けました。
参加者は、年縞の実物や年縞から採取された花粉などを興味深く観察するなど、関心の高い様子がうかがえました。また、研究所に展示してある日本の里の遊びなどにも興味を示し、竹馬などの遊びにも挑戦し笑顔を見せていました。
年縞のしまの中には、過去の気候や災害の履歴、周囲の植生などのさまざまな情報が年代とともに詳細に記録されているため、様々な分野での活用が期待されます。
今回は、地質学や古生物学など様々な分野の研究者の参加が見られました。こうした機会を通じて年縞の価値を知ってもらい更なる学術的価値の向上につなげていきたいと考えています。
※ 視察は8月3日にも行われます。