10月中旬から11月上旬、秋も後半の三方湖の景色です。
今年も気温が高めに推移しているため、自然の移り変わりも平年に比べると遅めです。
湖畔のミゾソバの群生です。淡いピンクの小花が絶え間なく風にゆれてきれいでした。近くにはオニグルミが大きな実をつけていました。(10月14日、秋晴れの好天でした)
寒気が流れ込み風の強い日でしたが、カモの群れがやってきました。これから寒くなるにつれて数が増えていくでしょう。(10月29日)
川面を行き来するオオバンの群れがいくつも見られました。頭を前後にふりながら前へ進みますが、潜水も上手です。(11月1日)
紅葉が鮮やかになりました。それを眺めているわけではないでしょうが、屋根の上に二羽のトンビが休んでいました。風も穏やかでときどき日差しも見られる一日でした。(11月6日)
秋の暮れ 道にしゃがんで 子がひとり 【高浜虚子】 もうこんな情景は見られなくなりましたね。
小浜市飯盛寺周辺の山々で実施される加斗小学校ふるさと学習のため、本日下見と打ち合わせを行いました。
猟友会の大椿さんと、加斗公民館の木村館長、飯盛寺の副住職を交え、当日のタイムスケジュール、危険個所、現地散策コースの確認を行いました。
植林された針葉樹林と雑木林の違い、いろいろな獣の痕跡等も見つかり、人間生活と自然の関係、森と海の関係等に気づきや考えを巡らせる素材があります。ふるさと学習の当日が楽しみです。
さて、飯盛寺といえば、昨年「竹林管理と利用の講習会」を開催し、モデルとなる竹ハウスを設置したところです。竹ハウスは本年3月以降モニタリングできておらず気になっていたのですが、無事でした。さすがに色はくすんできましたが、強度はまだ十分。野菜づくりもされていて、今のところ、無事に利用していただいているようです。
福井市柿谷町は、6世帯しかありません。しかしながら夢の溢れる集落だと思います。
今日は20歳代の若者から最高齢80歳超の方までの幅広い世代の参加をはじめ、また、集落出身で今は福井市の町中に出られた方も応援参加し、ふるさとの神社周りの藪化した斜面を整備しました。
参加されたみなさん
道沿いの草刈り作業 生い茂ったモウソウチクの伐採
まだまだ時間と労力は必要かと思いますが、ゆくゆくはライラックの苗木をたくさん植樹してオンリーワンの集落にしていく計画とのこと。ライラックはヨーロッパでは香水の原料に使われたりしています。花木を楽しむだけではなく、そこから地域資源として活用していくこともできます。魅力あるふるさとを作り出そうとするエネルギーには感服いたします(^-^)。
大きな雑木が切り倒されると、斜面に新たに光が差し込みます。
視察は2時間しかできませんでしたが、その後も作業を続けられたようです。このような地域が福井県全体のエネルギーになっていくと感じながら柿谷町を後にしました。
みなさん、怪我のないよう、疲れを残さないよう明日のお仕事頑張ってください。
9月に入り、台風9・10号が連続して日本にやってきました。九州・南西諸島をはじめとして西日本から東日本にかけて大きな影響を受けました。福井県は進路から遠かったため大きな被害はありませんでした。
台風10号が接近した7日(月)の三方湖畔の様子を紹介します。
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強風が吹きつける三方湖。波がしぶきとなって吹き荒れます。そんな中、一羽のダイサギが飛び立ちました。風の当たりにくい場所へ移動するのか、あおられながらも飛んでいきました。
湖畔のネムノキは枝が一本折れて垂れ下がっていました。ハス川河口のヒシの群生は波に揺られて上下動を繰り返します。川面にも白波が立っていました。
生き物たちはこの風の中でどうしているのだろう?
そう思って草の陰などを観察すると、いました、いました。まず、ヒョウモンチョウです。地面に近い草枝に取り付きながら羽根を開いたり閉じたりしています。可哀そうですが、左の羽根が一部欠損していました。
次に見つけたのがオオイトトンボです。こちらも飛ばされないようにしっかりと葉に取り付いてじっとこらえているようです。小さな生き物たちも懸命なんだと実感しました。
コロナウィルス感染症が続いていますが、私たちも辛抱強く毎日を生活したいものです。
8月に入り梅雨も明けました。縄文ロマンパークの小径を歩くと、真夏の強い日差しはありますが、濃い緑に心がほっとします。
池に群生するヒシです。ヒシの葉をえさにする虫がいて、たくさんの食べ跡が見られます。分かりづらいですが、右の写真の中央にヒシの白い花が咲いています。1㎝ほどの小さな花です。8月2日時点ではまだわずかですが、これから順次開花するでしょう。
小径の左右は、葛や雑草が大きく繁り、人の背丈を凌ぐ高さになっています。右の写真では、何の木か分かりませんが、完全に葛に蔽いつくされてしまっています。
ドングリに目を向けると、どれも小さなかわいらしい実がふくらみ始めているのが分かります。暑い毎日が続きますが、自然の中ではもう秋に向かう営みが始まっているようです。
付けたしですが、これをご覧になったみなさん、引き続きコロナ感染予防を心がけて暑い夏を乗り切りましょう。
7月下旬、いつもの年なら学校は夏休みに入っているところですが、今年は新型コロナウィルスの感染が続いているため、各県・各市町村で様々です。マスクをしてこの暑い夏をどう乗り切っていくのか。行動自粛も続きストレスもたまりますね。
そこで、三方湖の水辺の景色を眺めていただき、一服の清涼剤にしていただければと思います。
斜めの棒に留まって休んでいる二羽のカワウ。湖面を渡る風を受けながら、眠ったり体の向きを変えたり、リラックスした時間を過ごしているようです。
カイツブリの親子が小波に揺られながらエサ探しを繰り返します。右側が今年誕生した子どもです。親鳥にしたがって進むところから始まって、今は潜って小魚を追いかけることもできるようになってきました。なんとも微笑ましいです。
地元漁協の小舟が行ったり来たりを繰り返していることがあります。三方湖に育つ水生植物のヒシを刈り取る作業です。この時期毎年恒例の景色です。スクリューへの巻き付きを防ぐため、漁のじゃまにならない範囲で刈り取っています。
「コロナの夏」ともいえますが、感染予防を心がけながら元気に過ごしたいですね。
6月に入りました。梅雨時でもありますが、眩しい夏がやってきました。
コロナの影響が多方面に表れていますが、自然に目をやると草花はいつもの年と変わらぬ姿で湖を渡る風に揺れています。
少し色づき始めたアジサイ ノアサガオの淡い紫が穏やか
シモツケソウは今盛りの鮮やかさ 赤みがあり柔らかいカツラの新葉
クロマツの緑色の実→秋には松ぼっくり オニグルミの若い実
ヤナギハナガサは背丈ほどに伸び シロツメクサも風にゆらゆら
ネムノキはまだ緑の葉ばかりだが、葉の先をよく見ると開花の準備中のよう
ヒメジョオンをズームインしてみました。じっくり見ると、美しくまとまった形。とても感心してしまいました。
毎年同じ場所で同じ草花が見られるものですが、年によってその数には多い少ないがあります。気象や土壌など理由はいろいろあるのでしょう。どうして、と聞かれても答えられないのですが、ふと別のことを考えました。
「ステイホームが意識されるこの頃だけれども、身近なところに目を向けるチャンスかもしれない。近くの自然に目を向ければ、何かしら気づかされる。子どもの頃にもどったような・・・。ありがたいことだな。」
暑くなってきました。みなさん、コロナに限らず健康にはどうぞご留意ください。
5月11日(月)です。新型コロナウイルス感染症拡大防止のため「福井県緊急事態宣言」継続中ではありますが、今日から県有施設の一部が開館することになりました。
福井県里山里海湖研究所自然観察棟もその一つです。しかし、県民はもとより県外の人々も外出自粛を意識されているのでしょう、道の駅「三方五湖」の駐車場は、終日閑散としていました。
しかし、季節は確実に前へ進んでいます。初夏の日差しがまぶしく感じられる一日でした。観察棟のデッキを渡る風はとても心地よく、岸辺にはキショウブも咲き始めました。
まだまだコロナウイルス対策は続けなければなりませんが、ここは三密にならず、気分転換をするにはよい場所です。ちょっと足を延ばしてみてはいかがでしょう。