福井県立若狭歴史博物館で開催中の企画展「ちょっとむかしのくらし展~漁業編~」を見学してきました。
この企画展は、研究所の樋口研究員が展示協力をしたもので、若狭地域のむかしのくらしの道具を展示し、ちょっとむかしのくらしについて紹介しています。
三方五湖は塩分濃度や水深などに差があり、それぞれに対応した様々な漁法があります。
今回の企画展では、それに使われていた漁具も多く紹介されていました。
筒漁等に代表される三方五湖の伝統漁法は、魚の出入りが自由な漁法で、いつでも捕獲できるとは限らないそうです。
しかし、この出入り自由の漁法は、乱獲を防ぎ生態系を守るうえに魚も傷つけない漁法であり、環境に優しく持続可能な漁法です。
また、長年培われた漁師さんの知恵によって身近な材料で作られている漁具は、規格化された工業製品に見なれてしまった私にとっては原始的でありながらもとても画期的でした。
「ちょっとむかしのくらし展~漁業編」は2021年12月18日(土)~2022年3月13日(日)まで、開催しておりますので、是非足を運んでみてはいかがでしょうか。